北海道遊釣倶楽部の大会が2日、厚賀漁港~三石道の駅で、24人が参加して行われた。晴れ、波は1メートル程度。時よりウネリが寄せてきたものの、釣りに影響するほどではなく、参加者は思い思いのポイントに散って行った。

優勝した堤敬俊さんは判官館に入釣、暗い時間にアカハラを狙った。天秤にイカゴロを付けて繰り返し誘いをかけ、中型を順調に上げた。

残り1つとなったイカゴロで最後の1投を試みると、勝利の女神がほほ笑んだ。竿(さお)が大きくしなったかと思うと、海中に引きずり込まれそうに。波打ち際で足元に注意しながらリールを巻くと、60センチの大型アカハラだった。

このサイズは本場の日本海でも稀に上がる程度で、太平洋で釣れることは珍しい。釣り上げた本人も驚くほどで、これらに40センチ超のカジカを加え、高得点をたたき出した。

2位は静内川右岸を選んだ白勢孝信さん。午前3時頃にアカハラの54・2センチを釣った。こちらも滅多に見ない大物で、重量を稼ぐには十分。明るくなるのを待って場所を移動してからはカジカもゲットし、1位に迫る得点を上げた。

3位の土本衛さんは厚賀へ向かった。仕掛けを投げ入れるとすぐにアカハラが掛かり、その後も中型を数匹釣り上げた。カジカ狙いに切り替えてからも釣果を重ね、初心者の手本になるような釣り方だった。

秋の深まりとともに、新ひだか町ではカジカが本番を迎え、型、数ともさらに期待できる。ただし、台風などで海が荒れることも少なくなく、天気予報を確認して安全に注意したい。【リポーター・藤本康隆=45】