大型ソウハチの漁場として知られる日高管内新ひだか町の東静内沖に7日、出掛けた。雪のち晴れ、風は強く、波1・5メートル。高波とウネリの中でも、評判通りの大型を交えて数釣りを楽しんだ。

午前6時30分、東静内漁港から第58みな丸(酒折一船長、【電話】0146・44・2520)に11人が乗船して沖に向かった。胴突き仕掛けに針16~18号を8~10本。赤イカを餌にして、水深40~70メートルを狙った。

この日、ソウハチは上層に浮いておらず、150号のオモリとともに水深70メートルのベタ底に仕掛けを下ろした。潮の流れが速く、途中で隣の仕掛けと絡まることもあったが、底まで到達するとすぐにヒット。竿(さお)先を揺らしながら、1度に3~6匹釣れた。型は小型から大型までさまざまだった。

船が流されるたび、ポイントの移動を繰り返した。試しに水深40メートル前後を狙うと、小型中心に良型が交じった。この層では、大きな引きとともに大型サバが掛かることもあった。

次第に強風と高波は収まったものの、早い潮の流れは変わらず、食いが良いときもあれば渋い時間もあった。仕掛けの違いや針の大きさでも、食い付き方に差があった。

沖上がりは正午。1人当たりの釣果は、28~38センチのソウハチ100~150匹、25~38センチのサバ3~10匹。条件に恵まれない中でも、参加者全員が3ケタを釣り上げ、満足いく釣行となった。

酒折船長は「これからがソウハチの本番で型、数ともに期待できる」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=66】