サクラマスの好漁が続く太平洋胆振沖に18日、出掛けた。晴れ、風は弱く、波1メートル。白老沖~樽前沖を狙い、良型中心に小型~大型をゲット。定量の10匹に達した人もいるなど、上々の釣果となった。

午前6時、白老漁港から清栄丸(八谷武四郎船長、【電話】090・9524・9493)に7人が乗船し、50分ほどの沖に向かった。サクラマス用胴突き仕掛けにバケ700グラム。水深は110~130メートル。

周辺の海域では、ここ数年にないほど数が釣れており、この日も多くの遊漁船でにぎわっていた。しかし、白老沖では食いは渋く、タナ30メートル前後で小サバが釣れた程度。サクラマスも数匹上がって期待が高まったが、後が続かなかった。

そこで、樽前沖に移動してタナ25~30メートルを狙った。これが、大正解。竿(さお)を振っているとサクラマス特有の引きがあり、竿先を大きく揺らした。一気に爆釣モードに突入すると、タモ入れが間に合わないこともあった。

回遊次第では仕掛けを下ろした途端、すぐにまた釣れた。その後は1度に2匹掛かったかと思えば、アタリが遠のくことも。それでも、2・5キロ級の大物が食い付くと海中を泳ぎ回って抵抗、取り込むのにもひと苦労だった。

午前11時頃になるとタナは50メートルに下降、ここではサバやスケトウダラが交じった。終日、潮の流れは厳しくなく、いかりを投入せずに船を流した。正午の沖上がりまでに1人当たり1~2・5キロのサクラマス3~10匹、25~30センチのサバ10~20匹、45~55センチのスケトウ8~10匹だった。

サクラマス釣りの愛好家にとって、今シーズンは千載一遇のチャンス。八谷船長も「今後も好調は続く」と見通していた。【リポーター・竹鼻雅己=66】