サクラマスが徐々に濃くなってきた積丹半島神恵内村の川白沖に14日、出掛けた。数的にはこれからだとしても、すでに4、5キロ級の大物が上がったと聞き、期待が膨らんだ。しかし、曇り時々雪、風は強く、波2メートルという悪条件も重なり、まずまずの釣果にとどまった。

午前6時、川白漁港から第18福生丸(川上忠次船長、【電話】0135・77・6026)に4人が乗船、20分ほどの前浜~柵内沖へ向かった。サクラマス用仕掛けにバケ600グラム、シャクリ。水深は38~45メートル。

当日はシケが残る中、水深40メートル、タナ15~20メートルを狙った。船が流されるので隣の人の糸と絡まり、シャクリも不安定だった。それでも、20分ぐらいで1キロサイズが初ヒット。その後も、アタリはあるものの食い付きは良くなく、別のタイプのシャクリに取り替えるなどした。

後半になるとタナ10~15メートルで1~1・5キロが釣れた。間をおかず、4キロの見事なビッグサイズが上がると、船上はにわかに歓声に包まれた。これを機に、釣り客らはいっそう、竿(さお)を振る手に力が入った。シャクリでは時々、マダラが入れ食いになることもあった。

一方、バケ釣りの人には良型のホッケが付いた。底付近では大型ホッケの他に、マダラも掛かり、お目当てのサクラマスは不調に終わった。積丹方面のサクラマスは、これからが本番だけに、次回以降にリベンジを期していた。

沖上がりは午前11時30分。1人当たりの釣果は、1~4キロのサクラマス0~6匹、35~40センチのホッケ10~40匹、60~75センチのマダラ0~18匹だった。川上船長は「序盤にしては大型のサクラマスも釣れており、今後は数も期待できそう」と見通していた。【リポーター・竹鼻雅己=66】