マイカのシーズンを迎えた日本海側積丹町の神威岬沖に6月24日、出掛けた。曇り時々小雨、風はやや強く、波1・5メートル。序盤の割に良型も交じり、数も釣れて満足いく釣行となった。

午後4時30分、幌武意漁港から第38浜丸(長内春樹船長、【電話】090・3116・6970)に6人が乗船し、1時間30分ほどの沖に向かった。6号オッパイ針、さかな型針14センチ、オモリ150号を使用し、水深115~200メートルを狙った。

事前の情報では、岸寄りでは小型が中心とのこと。そのため、なるべく沖に出てタナ45メートルからスタートした。まだ明るいうちは、シャクリながら巻き上げると小型が単発で釣れる程度だった。

暗くなって集魚灯にスイッチを入れると、食いが活発になった。一度に2、3匹が付いたかと思えば、5、6匹が掛かることもあった。それでも、好調は長く続かず、群れが小さいとアタリが途切れた。

夜9時、潮の流れから判断し、さらに沖へ移動した。ちょうど、強風が収まって船が理想的に流れると、タナ40メートル前後でまた釣れ始めた。ただし、巻き上げる途中で大きなフグに食われることもあった。

次第にタナが20~30メートルと上層に移ると、小型に交じって良型も上がった。中には、発泡スチロールのイカ箱に25匹収まる大型サイズもあった。

ここ数年、マイカ漁の不振が伝えられる中、この海域では回遊次第で大漁になることも。当日はマイカ好きならずとも、刺し身やイカ飯、フライなどが味わえる季節の到来を実感した。

沖上がりは深夜0時。1人当たりの釣果は、胴長13~20センチが150~250匹。長内船長は「出足は好調で、今後も大いに楽しめそう」と話した。【リポーター・竹鼻雅己=66】