ヒラメ釣りの本番を迎えた日本海岩内沖へ5日、出掛けた。晴れ、初め風は強く、波1メートル。潮の流れに苦戦しながらも、良型を中心に上々の釣果となった。

午前4時30分、岩内町岩内漁港から千鳥丸(寺田潮船長、【電話】090・6266・2282)に6人が乗船し、10分ほどの沖へ向かった。ヒラメ用仕掛け、バケ600グラム。オオナゴを餌にして、水深15~30メートルを狙った。

前半は潮が急で、深場のポイントに下ろした仕掛けが流された。そのため狙いが定まらず、アタリもなし。時間だけが、淡々と経過していった。

午前8時ぐらいになると強風が収まり、それとともに浅場のポイントを広範囲に攻めた。すると、50センチ前後のサイズが単発で釣れた。しかし、複数の人に同時に掛かることはなかった。

次は、海底の2、3メートル駆け上がりや少し根がある場所を狙った。根掛りを警戒しがら竿(さお)を振ると、一番上の針に食い付くことが多かった。そのことから、底から2、3メートル上の層で魚影が濃いと判断できた。

船が流されるたび、底を確認して仕掛けを下ろした。この海域は大型のマゾイやアブラコも濃く、時々、強烈なアタリがあった。しかし、ヒラメほど抵抗しないため、その違いは明らかだった。

竿の振り方もさることながら、キャップの色でも釣果に差があった。ピンク系や夜光塗料を塗ったものが特に効果的だった。加えて、新鮮な餌ほど食い付きが良かった。

沖上がりは正午。1人当たりの釣果は、46~59センチのヒラメ3~8匹、30~40センチのマゾイ2~4匹、他にアブラコやマガレイが船中数匹だった。寺田船長は「ヒラメの群れは徐々に深場に移動し、今後は大型も期待できる」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=66】