新ひだか町東静内沖に26日、五目を狙って出掛けた。曇り、風は徐々に強まり、波2メートル。折からのウネリとサメの襲来に苦戦しながらも、ヤナギノマイを中心に上々の結果となった。

午前5時、東静内漁港から「はるか」(宮下忠夫船長、【電話】0146・43・2229)に10人が乗船し、40分ほどの沖へ向かった。胴突き仕掛けにオモリ200号。アカイカやサンマを餌にして、水深90~105メートルを狙った。

早朝は海底を流れる潮が急で、仕掛けを下ろしても食いは渋かった。このため、ヤナギノマイやマダラが単発で釣れる程度で、何度もポイントの移動を余儀なくされた。

時間の経過とともに、魚群探知機の反応が良くなった。これで数釣りができると期待したところに、歓迎されざるサメが出現。せっかく付いたヤナギノマイも、取り込む寸前に何度も食われてしまった。

仕掛けごと食いちぎられることも少なくなく、ここはチームプレーで乗り切る作戦。参加者の1人がやられている隙に、他の参加者は急いで取り込んで難を逃れようというもの。

船縁まで30メートルとなったところで電動リールを高速で巻き上げ、素早く取り込むぶんには効果があった。しかし、それより下の水深40~50メートルでは被害は相変わらずだった。

後半は潮の流れも良好で、さらに食いが良くなった。中型~大型のヤナギノマイが針数付くとずしりと重く、リールがうなりを上げた。だが、ここでもサメは容赦なく襲ってきた。

沖上がりは午前11時。1人当たりの釣果は、25~38センチのヤナギノマイ30~50匹、70~75センチのマダラ1~2匹、30~40センチのホッケ10~20匹、他にガヤやソウハチが数匹交じった。サメさえいなければ、数はもっと伸びると思われた。宮下船長は「この海域ならではの大型ヤナギノマイは、今後も期待できる」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=66】