マイカを狙って7月28日、積丹半島方面の古平沖に出掛けた。晴れ、風は弱く、波1メートル。シーズン本番とあって型、数とも良好で、クーラー釣りの釣行となった。

午後5時、古平漁港から第8宝勝丸(本間弘幸船長、【電話】090・6263・3019)に8人が乗船し、20分ほどの沖へ向かった。6~7号オッパイ針、さかな型14センチを使用し、水深60メートルを狙った。

ポイントに到着し、アンカーを下ろして船を固定した。群れの回遊を待ちながら竿(さお)を上下させて誘うも、まだ明るいからか、たまにべた底付近で1、2匹釣れる程度だった。

日が傾きかけた午後7時過ぎ、集魚灯のスイッチを入れた。すると、魚影が動き出し、べた底で徐々に釣れ始めた。群れは次第に濃くなり、一度に4~6匹掛かることもあった。

タナは相変わらず底付近で、竿を手に持って振るよりも、何もせずに置いておくほうが効果的だった。参加者はじっと息を潜め、竿先を注視してアタリを待った。

午後10時ごろから、立て続けに釣れるように。潮の流れが急で隣り同士で糸が絡むことがあったものの、順調に数を伸ばした。マイカが勢いよく吹きかける海水やスミが顔や服に飛び散り、おなじみの光景が船上で繰り広げられた。

後半、電灯を半分消して狙うと、群れが浮上してタナ20メートル前後でも釣れるようになった。仕掛けを下ろしきる前に早速、付くことも何度かあった。

終盤は深場でも浅場でもヒットし、針数付くことも珍しくなかった。アタリを確認したら、ゆっくりと低速で巻き上げるのがコツだった。

沖上がりは午前1時。1人当たりの釣果は、18~26センチのマイカ100~250匹。型は23~25センチが中心で、発泡スチロールのイカ箱に20~30匹収まった。本間船長は「今後も好調が続く」と見込んでいた。【リポーター・竹鼻雅己=66】