マダラの漁場として知られる積丹半島方面神威岬沖に9日、出掛けた。前半は潮が急で苦戦したものの、徐々に収まると大、中、小さまざまなマダラが数釣れた。

午後7時、幌武意漁港から第38浜丸(長内春樹船長、【電話】090・3116・6970)に6人が乗船し、1時間30分ほどの沖へ向かった。タラシャクリ250号、ジグ1000グラムを使用し、水深145~160メートルを狙った。

参加者は海底付近に仕掛けを下ろし、竿(さお)を振った。しかし、食いは芳しくなく、何度もポイントの移動を繰り返した。すると突然、根掛かりでもしたように竿先が大きくしなった。

次の瞬間、竿もろとも海中に引き込まれそうな強烈なアタリが。巻き上げの途中でマダラは首を振って抵抗するため、さすがの電動リールも悲鳴を上げた。

この海域はサメが生息しており、船べり近くで仕掛けごと持って行かれることも少なくなかった。そのため、上層から50メートルまで引き上げたら高速で巻いて被害を食い止めた。

沖上がりは午後12時30分。1人当たりの釣果は、60~90センチのマダラ3~20匹。他にホッケが船中数匹交じった。長内船長は「今後はタチを抱えた大物も期待できる」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=66】