秋ヒラメが本番を迎えた神恵内村の川白沖に13日、出掛けた。曇り時々雨、風は弱く、波1メートル。この季節ならではの強い引きに一喜一憂しながら、数釣りを楽しむことができた。

午前5時、川白漁港から吉栄丸(板谷船長、【電話】0135・77・6166)に5人が乗船し、20分ほどの前浜~柵内沖へ向かった。ヒラメ用仕掛けにバケ500グラム。オオナゴを餌にし、水深35~45メートルを狙った。

前半は潮の流れがない中でも、食いは活発だった。餌に飛びつくと一気に食い込み、竿(さお)もろとも海中に引き込まれそうに。慌てて糸を送ったり、巻いたりしながら慎重に取り込んだ。

夏に釣れるヒラメとは違い、この時季のものは身厚で力も強いため、引きが強烈。大物を期待してタモですくうと、それほどでもないことも。釣り上げてみるまで型が分からず、がっかりすることもしばしばだった。

かと思えば、70センチの大型や60センチ超の良型も掛かった。このサイズになると、巻き上げるのにも一苦労。ヒットさせた人は、腕の見せどころだった。

後半は、食いが渋くなる時間もあった。それでも、風が出てきて船が流されると、再び食いが上向いた。同時に2、3人に付くと、糸が絡まないようにゴボウ抜きする人もいた。

キャップの色で食いに変化があった。前半は夜光系が効果を発揮し、その後はピンク系や金赤系に掛かった。曇り空の下では、やはり目立つ色のキャップが良いようだった。

沖上がりは午前11時30分。1人当たりの釣果は、40~70センチのヒラメ0~22匹。他にイナダや大型フグが船中数匹交じった。船長は「秋ヒラメは今後も型、数ともに期待できる」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=66】