静岡・熱海 人生初のチカメキントキ、釣り上げた!

白目の部分も薄~く赤い。全身レッドのこれがチカメキントキだ

<哀川翔 魂のアタリ!!>

 福はうちぃ~! 「アニキ」こと俳優哀川翔(55)がおよそ10年ぶりに静岡・熱海市の伊豆山神社で豆まき神事をして、翌4日には同沖で人生初となるチカメキントキ釣りに興じた。大きな目がまっ赤に充血して、大きなヒレを持つ濃いレッドの魚だ。乗船した仲間が全員キャッチできた。「大勢で釣りすると、どう釣っていいか情報が入るよね。団体戦、いいね」とアニキ、ニヤリ。

 神社で豆まきに呼ばれるのは、多分、10年ぶりぐらいだな。伊豆山神社。熱海の海を望む山の上にひっそりとたたずむ神社だ。歴史は2000年以上もある由緒正しき神社で、ここから霊峰富士山までの修験道もある。3日の豆まきでは、ものまねタレントで釣り仲間の布施辰徳さん(57)と一緒。500人以上が集まった。ありがたいね。

 原口尚文宮司には「有名人の方に豆をまいてもらったのは史上初。いつもは集まっても200人ぐらい。こんなに盛り上がったのも初めて」と喜んでもらえた。この豆まきは、市内出身の後厄(やく)の男性に合わせて同じ世代の男女の厄よけを祈願するんだな。

 今年の厄よけ世代の総大将が、よく乗る熱海伊豆山港「喜久丸」の松本早人(はやひと)船長(41)。

 オレのおばあさんの墓も熱海にある縁もあって、豆まきを喜んでやらせてもらった。楽しいね。来年も呼んでいただけるなら、福をまいてみたい。今年の釣りの開運が見えてきたな。

 豆まきの翌4日、福の確認だ。熱海伊豆山港から約20分。水深約120メートルのポイントについた。狙うのは海面から70~80メートルの宙層だ。チカメキントキという魚を狙う。初めての魚だ。80号のステンレスのカゴにオキアミを軽く入れて、天ビンの先には2メートルのクッションゴム、そして全長2・5メートルのアマダイ仕掛け。2本バリには釣房商店の「マル金」オキアミを掛けた。このエサのオキアミは、手作業で大粒を選別してパッキングしてある。実績もある。いいねえ。

 開始から約1時間、海面から88メートルでアタリがきた。末広がりの「八」。これは福だな。同時に布施さんにもきた。最初のヒットが豆をまいた2人とは、これまた縁起がいい。布施さんはまっ赤なチカメキントキだった。ヒレが大きくて、金属でできているような質感。カッコいい魚だ。

 オレも…あれ? 魚影が白い。大きなフグだった。これが「フク(地域によってフグをこう呼ぶ)」の正体か、うーん、釣りだからこういうこともあるな。

 布施さんはチカメキントキを海面から72メートルでヒットさせた。今回、初めて同乗したイカ釣り好きな大橋エージも釣った。ただ、話を聞くと「いったい、いつ当たったのか。エサをかえようと思って仕掛けを上げたらついてた」だって。アタリは微細か。エージもやはり海面から70メートルだった。

 親戚のスギちゃんも70メートルできた。もう決定。4日のチカメキントキのタナ(魚の泳層)は海面から70メートルだ。その日の潮の流れや、魚の気分によってタナは変わってくる。同じ船の釣り人で釣れた情報を集めるのは大事だ。仲間が多いとその事例もすぐに集められる。よし、海面から70メートルにロックオンだぜ。

 理屈がわかるとすぐくるな。残り30分できたぜ。サオ先にツンツン。このアタリか、これは強敵だな。軽く合わせてあげたけど、チカメキントキはずっと引いてるわけじゃない。けっこうあきらめがいい。よーし、赤いキラキラだ。釣れたぜ、うれしいねぇ~。

 このあともタコボウズ記者、庭師のタケも釣れて、乗った全員が釣れた。最後の1投で布施さんがマダイのうれしいオマケで締めてくれた。豆まきの福、確かに受け止めたぜ!

 ▼船 熱海「喜久丸」【電話】090・5456・8449。チカメキントキの乗合船は、午前6時半出船でエサ、氷付きで1万1000円。午後0時30分発もある。ほかにアマダイ、カワハギ、アジ五目など。要予約。