高知県須崎市 突然「釣りしたい」となっても大丈夫

「キャー、マダイ釣っちゃったぁー」と大喜び。両サイドの女性も高級魚イトヨリを釣り上げて大満足

<釣りをしようよ プルルン体験隊>

 旅行先で釣りがしたい。突然、そう思うこと、ありませんか? 当然、釣り具はなくて、誰も知り合いもいない。でも、目の前の海に引き寄せられて、おいしい地元の魚を食べたら…釣り、したいでしょ? 高知県須崎市なら、そんな願いもかなっちゃう。しかも、その釣った魚をおいしく調理してくれるサービスもあるんですよ。さあ、高知に行ってみようか!

 その海はもしかしたら、あの坂本龍馬も眺めていた景色かもしれない。黒潮本流がすぐ沖を流れる高知県須崎市。港から10分ぐらいのポイントで簡単に釣りができるという。

 この地区では「タイラバ」が主流。エサを使わないから、ニオイが気にならない。しかも、底までタイラバを落としたら、5~6回リールを巻くだけのアクションでいい。また、タイラバを落としてゆっくりと巻き上げる。こんな単純な誘い方で4~5キロのマダイが釣れてしまうのだ。

 そこで、須崎市が「誰でもできる楽しい釣り」をテーマにして、気軽な船釣りを昨年10月からPRしている。まだ、口コミによる拡散だけだが、リピーターが多いという。

 JR土讃線の須崎駅から港に向かって歩いて約7分。「須崎市観光漁業センター」に到着する。旅行で来ているんだから、宿泊したホテルや旅館でおいしい朝ご飯を食べたいねぇ。大丈夫、しっかり、おかわりもしてから来てください。出船は朝6時から、最大で8時間の釣りができちゃう。釣り道具は、もちろんレンタルできます。何度も繰り返しますが、タイラバなのでエサも使いません。

 料金は1人6000円。3人から運航しまーす。1つ大事なルールがあって、前日までに予約を入れてくださいネ。船長の都合もあるから、予約は5日前ぐらいに入れてもらえると、確実ですよ。

 釣れる魚は、マダイ、イトヨリ、アマダイ、ハタ、ホウボウ…。もう、高級魚ばっかり。釣り方は簡単なので、思い切って須崎市で釣りデビューしてみませんか?

 こうなると、釣った魚は食べたいですよね? 食べられるんです。須崎市で楽しい釣りの案内をするグループ「すさき鯛(たい)すきさプロジェクト」に連絡すると、釣った魚をおいしくさばいて食べさせてくれる宿泊施設や飲食店を紹介してくれます。

 同グループの松田健(たけし)代表は「せっかく、須崎においでいただいたんじゃき(いただいたんだから)、自分で釣った魚はおいしく食べてもらいたいき(もらいたいよ)」と話す。料金や釣りの相談なども含めてプロデュースしてくれる。

 ちょうど今なら、乗っ込みに入るマダイが旬になる。もしかすると大型のヒラメなども掛かる可能性もある。高知に行く予定がある方、ちょっとスケジュールを変えて、須崎の黒潮を感じるダイナミックな釣りを体験してみましょ!

 ▼問い合わせ すさき鯛すきさプロジェクト【電話】090・3787・5988。ちなみにタイラバは重さ80~120グラムが主力。サオは、30~50号負荷の胴調子タイプ。水深は30~80メートルのエリアの底付近の上げ下げなので、手巻きリールでも十分楽しめますよぉ~。