山梨・桂川支流 3拍子そろったフライ・スポット

この大きなヤマメ。オカマリもニヤニヤ。笑いが止まらない

<LoVendoЯ岡田万里奈 オカマリの雨のち晴れいっつも釣り!!>

 渓流が呼んでますよ! 「オカマリ」こと、ガールズバンド「LoVendoЯ(ラベンダー)」のボーカル、岡田万里奈(23)が13日、山梨・桂川の支流鶴川でフライ・フィッシングでヤマメを仕留めてきた。日刊釣りペン・クラブの渓流レジェンド相吉孝顕さんとゆったりとした釣行で楽しんできた。都心からも約1時間の場所だし、これから水温が上がってくれば狙い目スポットになりそうだ。

 鶴川の水はまだ冷たいんです。ウエーダーを通してひんやりした水の流れがふくらはぎを刺激してきます。もう、久しぶりの渓流ですねぇ。3月1日にヤマメとイワナの釣りは解禁しているんですが、寒くて、寒くて…ようやく勇気を振り絞ってやってきました。

 でも、近いの。東京から中央道を経由すれば、約1時間です。フライ・フィッシングをこよなく愛すオカマリとしては、これは掘り出しものですね。渓流のことなら何でも知っている相吉さんと桂川漁協で午前10時に待ち合わせです。釣りで、この時間ってスゴくないですか? 相吉さんは「朝早く来たって、ヤマメが動いてないよ。無理して早起きしなくていいよ」って。おかげさまで睡眠バッチリ、道路も渋滞もなくてスイスイ、精神的にも気持ちもゆったりで、あとは釣るだけですね。

 桂川漁協は、中央道の上野原インターから5分ぐらい。池がいっぱいあるからすぐ分かりますよ。

 釣り場は桂川の支流の鶴川。目指すのは西原(さいはら)です。漁協からは車で30分ぐらいかな。途中、道が細いところがあるから気をつけて運転してくださいね。

 もうね、ちょうどサクラがきれいなころだったの。この時期に川に入って、釣りをして、ちょっと目線を上にやると、黄緑色の葉っぱも芽吹いてきて、小さな春に包まれたみたいで気持ちいいんです。魚を釣る前から幸せな気分にひたれちゃう。素晴らしいです。

 西原地区は道路沿いに鶴川が流れているの。目印は喫茶店「さんぽみち」。地元の主婦の方々が共同で経営していて、今年でなんと22年。コーヒーや紅茶だけじゃなくて、生地からつくるピザがあったりして。今回は、濃厚チーズクリームにレモン生果汁をぎゅっと搾ったチーズケーキをいただきました。ひとくち、パクリ。うわぁぁぁぁぁぁぁ~おいしい、おいしい、おいしーい!

 実は、この「さんぽみち」前の岸からフライロッドを振ったんですよ。この場所を教えてくれたのは、日本渓魚会の会員で、桂川周辺の釣りに詳しい細田充さん。さすがです。地元の釣り人じゃなきゃ、分からないですねぇ~。

 釣れましたよ。もう、ビックリ。車の通る道のすぐ横。お店もあるし、どうしましょ? と思っていたら、2投目でバシャ! 25センチ超のビッグなヤマメでした。河岸には緩やかな坂もあって、簡単に釣り場までいけるのがスゴい。

 上流に向かって投げたら、川面からしぶきを上げてバクン。あー、フライ・フィッシングをやめずに続けていてよかったわぁ~。

 このちょっと前には、もうちょっと上流で、相吉さんからエサ釣りのタックルを借りてチャレンジ。なんとかブドウ虫でヤマメを釣り上げて、釣れる確証を得ることができました。

 相吉さんと細田さんが「魚は濃いね。しかもオカマリがフライで釣った魚は、放流してから2年は経過していそうだね」と声をそろえて教えてくれました。

 楽しいなぁ~。フライ・フィッシングは、いきなりだと難しいかもしれないから、まずはエサ釣りで挑戦してみてくださいね。面白いですよぉ~

 ▼問い合わせ 桂川漁協【電話】0554・63・0083。当日券800円、現場券1200円、年券4200円。漁期は9月30日まで。鶴川ではヤマメ成魚約1万匹、ヤマメ稚魚1万匹、イワナ卵約5万粒が放流された。喫茶店「さんぽみち」はナビへの住所登録は「山梨県上野原市西原4468」【電話】0554・68・2755。隣接する「そば処 花の里」では手打ちそばも食べられる。同じ西原地区の下流域にはドライブイン「びりゅう館」もあり、その前でも面白い釣りができる。