滋賀・日野川 活況40センチ超ヘラブナ3匹

強烈な引きでサオを絞り込んだ44・2センチのヘラブナ

<ヘラFISHING>

 滋賀・びわ湖東岸の河川で乗っ込みの大型ヘラブナが活況だ。ぼってりとした40センチ超を狙おうと15日、近江八幡市野村町を流れる日野川の野村橋付近の右岸ワンドへ釣行した。午前9時前からグルテンマッシュをエサにした底釣りで挑戦。午後3時半までに41・5~44・2センチを3匹釣りあげた。

 ヘラブナがワンドの奥ではたく音を聞きながら、ワンドの入り口に釣台を設置した。13尺のサオを出し、まずは底を確かめる。手前は浅く、沖に出るほど、やや深くなっている。サオを振り切ったところの水深は80センチ弱。乗っ込みの時期としては最適な水深だ。曇天で水温は13度弱。午前9時前から開始した。最初は魚を寄せるべく、エサを底にためるように打ち返す。

 下流へ流れたり、上流へ流れたりする中、約1時間が経過すると、触りが出始め、ズルーッとウキが入るが、カメが連発で食ってくる。それでも、我慢のエサ打ちを続けると、ウキがファと返ってきてカチッと水中へ。すかさず合わせると沖へ一気に走る。立ち上がってサオの弾力で応戦。取り込んだのは抱卵した43センチの見事なヘラだった。

 その後は再びカメが続くが、辛抱強く打ち返すと、雨がぱらつきだした午後2時すぎに状況が好転。41・5センチの本命をゲット。そして同3時すぎ、落ち込みのズンとしたアタリをとるとヘラがジャンプし、左右に走り回る強烈な引きでサオを絞り込む。慎重なやりとりでなんとか、いなして44・2センチをタモに収めた。気圧が下がり、ヘラの活性が上がった感じで、これからかと思われたが、不運にも雷が鳴りだしたため、同3時半にやむなく納竿した。【日刊FPC・藤井秀和】

 ◆はたき メスのヘラが浅場の水草などに生みつけた卵に、オスがばしゃばしゃと暴れながら精子をかける様子をいう。

 ◆乗っ込み 産卵のために水温が上がりやすく、エサも豊富な水草などが生息する浅場にヘラが集まってくること。

 ◆当日使ったエサ 基本エサ=「1対1粉末マッシュ」100cc「へらグルテンLL」100ccに水250ccを加えたもの。これを手水と押し練りで調整した。

 【今後の見通し】ほかのびわ湖東岸の河川でも好調に乗っ込みヘラが釣れており、しばらくは大型フィーバーが続きそう。雨の後が狙い目。水位が上がると、岸近くにヘラが寄り、濁りも入って活性があがる。

 【交通】大阪方面から名神高速道路の瀬田西ICを出て県道559号(湖岸道路)を北上し、琵琶湖大橋を左手に見て北東へ。野洲川、家棟川に架かる橋を渡り、その次の日野川大橋を渡ってすぐを右折。そのまま走れば野村橋に出る。