東京湾マダイダービー アニキ参戦オレも1・35キロ

最後はマダイラッシュだった。共栄丸、面白い釣りだったぜ!

<哀川翔 魂のアタリ!!!!!!!>

 “アニキ”こと俳優哀川翔が参戦する「Tokyo Bayマダイダービー」も今日5日を含めて残り10日となりました。これまで約70人がエントリーして、3日現在のトップは3匹で10・3キロ。展開をながめると、どうやらマダイの乗っ込みはダラダラと続くシーズンのようです。つまり、終盤でも、まだまだチャンスの芽は残っていそう。2日、富浦「共栄丸」からアニキがサオを出しました。

 挑戦したのは2日。マダイがジワジワ乗っ込んできていると聞いた。小型のメタルジグで釣る「アジョカジョ船」を企画した富浦「共栄丸」で、いいサイズのマダイが釣れているらしい。

 ちなみにアジョカジョ、ってぇのは房州ことばで「なんでもかんでも」という意味。つまり、ジグの五目釣りのことだ。対照的な釣りを1つの船宿で使い分けるというのも面白い。オレは探りながら釣る小物釣りも大好きだけど、いつアタリがくるか集中力を切らさないマダイ釣りにもロマンを感じるねぇ~。

 3月24日、隣の港の勝山「宝生(ほうせい)丸」で、ダービーに挑戦して3匹を釣った。3匹の合計重量だから、ちょっとした満足感は味わえた。ただ、そのころは、まだ「乗っ込み」には早かったので、大型のお出ましはなくて、春マダイの序章というイメージだったな。ただ、これで心の奥底でぷすぷすと何かが燃えるような感じになったのも事実だ。マダイ釣り、面白いねぇ。

 今回は、隣に2年連続で東京湾の“マダイ王”になっている山口雄一チャンプに座ってもらった。

 山口さん コマセダイは最後にハリにどう食わすか。カゴにいっぱいコマセを詰めるのではなく、ちょっとだけ。ハリに食わせる前にジラせる。もうちょい食いたいのに、コマセがポロポロしか出てこない。そんな環境づくりを意識してみてください。

 深いね。「ちょびっとコマセ」をテーマにして、サオを握っていたら、来たぜ、来たぜ。いきなりサオ先が海面に突っ込んだ。魚の動きに逆らわずに、糸ふけを出すこともなく巻き上げてきたら、ん? シマシマ? おお、イシダイだぜ! これはうれしい。なんと2・1キロ。あとは赤いヤツだな。

 そんなことを話していたら、山口さんのサオもギュイン! ちょっと合わせた直後だった。2・6キロ。誘って仕留めた。これが名人の技なのか。いいもん見せてもらった。

 船中は、朝のバタバタがおさまると「ときどきアジ」という展開。デカいアジだから、オレはこれでもいいんだが、笹子宏宣船長は気に入らないらしい。「ちょっと延長します」とぼそりとつぶやいて船を走らせた。魚探(魚群探知機)に反応がずっと出ていて釣れなかった水深70メートル前後に戻った。笹子船長の指定するタナ(目安になる深さ)は海面から53メートル。朝のうち動かなかったマダイが船のあちらこちらで釣れた。

 気持ちを緩めずに待っていたら、ギュン。来た。終了まで残り12分。巻き上げて取り込んだ。やったぜ。1・35キロ。この流れで、今回ほぼ初船釣りの軍鶏(しゃも、福岡で活動するソロ歌手)も、笹子船長の言う通りにやっていたらナイスサイズを釣り上げた。オレの髪の毛を担当するノブちゃんも、その弟子のブチも釣った。最後には、久しぶりに登場の番組プロデューサー佐藤さんも2・1キロをゲットした。

 時間があればなぁ。あともう1回、ダービーに参加したい。マダイが呼んでるね、腕がうずくぜ。