滋賀・安曇川、オトリ奏功で湖産アユ14連発

良型ぞろいの釣果ににんまり

<アユFISHING>

 湖産アユの強烈なアタリ、ファイトを楽しもうと先日、滋賀・安曇川朽木地区へ釣行した。前日に降った恵みの雨で川がリセットされ、野アユの追いが一変。早朝の早瀬ではオトリが次々にかわり、14連チャンの入れ掛かり。昼のトロ場、夕方の急瀬でもコンスタントに掛け、午後5時までに15~18・5センチを55匹キャッチ。セオリー通りの友釣りを満喫した。

 朝一から目が覚めるような怒涛(どとう)の入れ掛かりだった。1投目から、やる気満々の湖産アユがガツンとハリ掛かり。鋭い追いで、次々にロッドがひったくられた。攻めたのは大野キャンプ場前の早瀬。

 増水し、流れが速いためオトリをポイントへ空中輸送で運ぶ早攻めが利いた。複合メタルラインの仕掛けで右岸側から瀬肩(Y字状の流れ)にオトリを入れると次々に野アユが反応し、17センチ前後が14連発。その後も、対岸側から4本の筋をくまなく探り2時間ほどで同型を合計25匹追わせた。

 前日の夕立ちで水位が平水よりも15センチ高くなり、ササ濁りが入って条件は最高。石は表面の腐ったコケが飛び、川がリセットされたようで、野アユの追いにスイッチが入り、久々に瀬釣りを堪能させてもらった。

 しばらく休憩をとったあと、川の様子をみると水がどんどん引きだしたため、あわてて再開。こうなると野アユは鳥や釣り人を警戒して深みに集まる。それならと正午前から古川地区の上流部へ向かった。瀬には先行者がいるが、トロ場(水深70センチ~1メートル)はサラ場状態で思わずにんまり。

 狙うのは水色の濃い深み。ラインをフロロに張り変え、上飛ばしで攻めた。大きなオバセでオトリを上流へめいっぱいに泳がせ、一瞬止めたあと、再び上らせる「STOP&GO」パターンが的中。午後4時まで丹念に探り、15~17センチを20匹追わせることができた。

 仕上げは帰る途中にある急瀬を攻めた。引き釣りで探ると、朝ほどの追いはないが、コンスタントに掛かり、同型を10匹キャッチ。午後5時までに15~18・5センチを55匹釣りあげて納竿。

 アユの友釣りには「朝瀬」「昼トロ」「夕のぼり」という格言があるが、まさにそんな釣りを満喫。条件に恵まれ、18センチ超の良型が20匹もまじり、湖産らしい強烈な追い、ファイトを存分に楽しむことができた。【堀内圭三】

 【問い合わせ】さかいオトリ店(日刊銀鱗倶楽部加盟店)【電話】0740・38・2130。朽木漁業協同組合(同)【電話】0740・38・2541。日券のみで3000円。

 【交通】京都から国道367号で花折トンネルを抜けて安曇川上流へ。大阪からは名神高速道路の京都東ICを出て湖西バイパスへ。真野ICから国道477、同367号を利用し花折トンネルを抜けると便利。

 【今後の見通し】解禁当初は渇水で、びわ湖からの天然そ上のアユが見られなかったが、梅雨に入り、雨や夕立ちなどが繰り返されたことで、天然アユが一気に中、上流(古川周辺)までそ上している。今後は、さらに上流域へそ上することが見込まれ、小型のアユが成長する8~9月が楽しみだ。