兵庫・東条湖 あったかドームでワカサギ釣り熱中

桟橋に設置されたドームで快適にワカサギ釣りが楽しめる

 今年の冬は寒い~となげいているあなたに朗報! 型のいいワカサギが釣れている兵庫・東条湖の「ビッグバイト」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)へ先日、出掛けてみるとびっくり。野外は10度まで冷え込んでいたが、ビニールで囲まれたドームの中は風もなく暖かくて快適そのもの。ファミリーやカップルからベテランまでゲーム性の高いワカサギ釣りを夢中で楽しんでいた。年末年始に仲間を誘って出掛けてみてはいかがですか。春が来るまで、どっぷりとはまってしまうかも。

 ビニールハウスを思わせるドームの中は、冷たい季節風が吹きつける野外とは別世界だった。太陽のやわらかな光が差し込み、室温は20度もあり、春の陽気を感じるほどの暖かさだ。

 ワカサギといえば、湖に張った厚い氷に穴を開けて釣るものというイメージがあるが大違い。これならカップルや家族連れに人気があるのもうなずける。この日もたくさんのワカサギファンが竿を出していた。

 宇野さんファミリー(姫路市)に声をかけると「昨日、海釣りに行ったのですが、あまりの寒さにノックアウトでした。それでここにきたらびっくり。暖かい」とにっこり。竿先にアタリが出るたび、子どもたちが歓喜の声をあげていた。

 ワカサギは釣り自体もとても面白い。それは上手下手がはっきり出るからだ。餌は紅サシ。基本的な釣り方は底から5メートルほど上で竿をゆっくり上下する誘いでワカサギに口を使わせる。

 ベテランの仲谷聡さん(大阪市)は魚群探知機と小型電動リールを駆使して12~15センチの良型ばかりを2桁ゲット。「ワカサギは時間帯によって回遊するタナや誘い方が変わるので、常にヒットパターンを追求していくのが面白い」と話す。仲谷さんの釣友・久保智恵子さんも「暖かい部屋の中で釣っている感覚が楽しい。ほっこりできるのが好きです」と笑顔をみせる。

 東条湖は水質が良好でワカサギの味もいい。「15センチほどの3年魚なら一夜干し、塩焼き、みりん干しに。小さいものはてんぷら、から揚げにするとすごくおいしいです」と仲谷さん。

 ビッグバイトの支配人・木戸口さんも「海の波止釣りがオフシーズンのときにぜひ遊びにきてください。レンタルタックルも充実しているので、手ぶらで大丈夫。ドームなら風を防げ、安全なので家族連れにもぴったりです」と一押しだ。

 ワカサギ釣りは、これからが最盛期。寒くてなかなか魚釣りに出掛けられないあなた。1度、暖かいドームでのワカサギ釣りにチャレンジしてみては。釣ってよし、食べてよしのワカサギ。きっとはまりますよ。【近江康輔】

 【今後の見通し】東条湖はワカサギのサイズが大きいのが特徴だ。フルセ(2~3年魚)の12~15センチが順調に釣れている。これからは8センチほどの小型も多くなり、1~2月に最盛期を迎える。釣期は3月末まで。

 【問い合わせ】ビッグバイト【電話】0795・47・0072。ワカサギの釣り料金は桟橋使用料1620円と遊漁料860円が必要。営業時間は午前7時~午後4時。元旦のみ休業。レンタルタックルは手巻きリールタイプ1080円、電動リールタイプ2160円。餌、仕掛け付き。魚群探知機2160円。※コンロの貸し出しはないが、持ち込み可能。無料駐車場あり。

 【交通】中国自動車道のひょうご東条ICを出て、信号を右折。最初の南山東信号を右折し、県道313号で東条湖へ。

 ◆東条湖フィールドメモ ▽ワカサギの放流量 毎年、芦ノ湖産の卵(4000万卵)を人工ふ化させ、自然放流している。来年は6000万卵を予定。

 ▽ドーム 20人用が1室、12人用は3室ある。桟橋も含めると、130~150人が竿を出せる。

 ▽ポイントの水深 ドーム、桟橋で27メートル。底は平らな泥地。