神奈川・久里浜沖 釣り教室でマダイフィーバー

マダイとイナダを釣り上げて大木は雄叫びをあげる

 マダイ、釣りたいでしょ? ならば、八景「太田屋」(太田一也船長)のマダイ釣り教室に参加してみよう! 現在は久里浜沖の海面から50~60メートルを狙っている。今の時期は数釣りができて、ときおり大型が交じる釣況なのだ。この教室に昨秋から通って、マダイ釣りの達人を目指す、日刊スポーツで「釣り速報」欄を担当する大木直哉(47)がリポートしまーす。

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 こんにちは、大木です。

 前回12月9日は、講師の新井利行さん(54=横浜市)に付きっきりで教えてもらえたので、なんとかマダイの釣果が出て良かったです。

 今回は、どこまで自分だけでできるか、ということを試してみたいと思っています。今までは、サオもレンタルで、ロッドキーパーもお店のを使っていました。仕掛けも既製品でしたが、ハリスとハリから自分でつくる。タコボウズ記者からは「マダイを真剣にやるんなら、サオのセッティングやら、仕掛けを自分でつくるやら、全部できないと自立できないよなぁ」と言われていました。さっそく実行です。

 サオは3メートルのマダイ用で、両軸受けリールを装着する。電動は使わずに手巻きで勝負します。深くても60メートル、へっちゃらです。

 問題はハリスとハリ。3号ハリス8メートルなので、ハリを結ぶ分をちょっとだけ余裕をみて、ハリを結びました。会社で特訓をしてきましたが、揺れる船の上ではやっぱり時間がかかる。でも、練習はしておいてよかった。なんとか5分ぐらいで結ぶことができました。

 この3号8メートルの仕掛け、って、大変ですよね。3号細い。コマセを出そうと思ってサオを上下に思い切り振っていたら、とんでもないことに…何も反応がないから、リールを巻き上げたら、自分の片天ビンに巻き付いてました。こりゃ、ダメだ。

 黙って腕組みしていた新井さんが「これさ、6号の糸を基盤にしようか」と提案してくれた。80号のカゴを付けた片天ビンにクッションゴムを付けて、その先に6号のハリスを4メートル、で、3号を4メートル継ぎ足す。このラインシステムを「テーパー」というんですと。何かライントラブルがあっても3号ハリスを取り換えればいい。素晴らしいですね。

 船の中ではあっちこっちでマダイフィーバー。なんとなく「オレ、足を引っ張ってるのか?」などと雑念が心をよぎる。ああ、今日こそはボウズかも…と考えを巡らせた直後、サオ先がブルン、と震えて上下に激しく揺れた。落ち着いてサオを持って大きくあわせると、何かいる、間違いなくいる、これ、マダイだ、絶対マダイだ。

 慎重に巻き上げてくるとマダイ、いました。その後、イナダも3匹釣れて、ボクなりに大漁でした。やったぜ!(釣り速報担当・大木直哉)

 ▼船 八景「太田屋」【電話】045・782・4657。マダイ教室は講習会から始まります。集合午前6時20分、出船7時15分。エサ、氷、レンタルロッドを含めて男性1万500円、女性、子どもは7000円。次回の教室は未定、2月はタナが深いのと寒いこともあり見送り、3月後半から再開する予定。通常のマダイ船は営業しています。木曜定休。