橋本・隠れ谷池 沖のかけ上がり攻め大型ヘラ35匹

体高があって見事な魚体をした42・5センチのヘラブナ

 体高があって引きが強い新ベラを狙おうと先日、和歌山・橋本市の「隠れ谷池」へ出掛けた。早朝から27尺(約8・1メートル)の長竿を使った底釣りで挑戦。両グルテンで沖のかけ上がりを狙うと大型がコンスタントに掛かり午後3時半までに35~42・5センチを35匹。長竿が大きく孤を描く豪快な引きを楽しんだ。

 

 午前7時半ごろ、池に着くと冷え込みがきつく、外気温は0度。4組ほどの例会も入っており、タフな釣りが予想されたため、池の最深部へ。構えたのは新桟橋奥の駐車場向き。27尺竿で沖のかけ上がりを狙う。

 小指の爪ほどの大きさの餌を打っていくと2投目でムズムズとさわりが出始め、しばらくしてカチッとしたアタリ。合わせるがカラツン。次はウキがなじんだ直後にカチッ。合わせるとドンと重量感が長竿の胴に乗る。これがたまらない。

 両手で竿を立て、沖へ走るパワフルな引きを受け止める。ゆっくり引き寄せタモに収めたのは38センチのキロクラス。きれいな魚体をしたまぎれもない新ベラだ。

 釣り方は間違いない。気合を入れて打ち返すと仕掛けがなじみ切ったあと、ウキの返し際にチクッ。教科書通りのきれいなアタリでキロ級ばかりが釣れ、正午までに20匹をクリアした。

 午後はヘラの寄りが増え、ウキのトップがムッムッと半節ずつ入るような確実なアタリでも針に掛からない。餌が硬くて吐き出すのか!? そこで針を3号から4号に交換。餌を、軟らかめにし、早いタイミングの強いアタリを狙う。

 するとガツン。左右に力強く引き込まれ、数分のやりとりでタモに収めたのは42・5センチの大助。その後はアタリが減ったものの、大型が続き、沖からじわじわと引き寄せる長竿ならではの豪快なやりとりを満喫。癖になるほどの楽しいひと時を過ごし、午後3時までに大型ばかりを35匹で納竿。記憶に残る釣行となった。【日刊FPC・土屋直人】

 【今後の見通し】2月末まで沖のかけ上がりを狙えば大型が釣れると思う。数なら段差の底釣り、中尺のチョウチン釣りがお薦め。

 【問い合わせ】隠れ谷池【電話】0736・34・1482。営業時間は、午前7時から午後4時。定休日は金曜日。ただし祝日の場合は営業(前日の木曜が休日)。大人1500円、午前11時からの半日は1000円、女性・高校生はともに500円。中学生以下は無料。エサ常備。無料駐車場あり。

 【交通】京奈和自動車道の橋本ICを出て、橋本IC南の信号を右折、国道371号を南下。南海高野線を越えて、次の交差点を左折。同池へ。

 ◆餌 「わたグル」50cc「グルテン四季」50ccに水80cc(軟らかめは水100cc)を加えたもの。