千葉・太海 1~3月コマセ解禁でメジナ38センチ

飯村さん、38センチのメジナを釣り上げた

 外房でメジナとたわむれよう! 千葉・太海では、1~3月限定でコマセ釣りができる。解禁となった1月、さっそく日刊釣りペン・クラブ、磯のスペシャリスト鵜沢政則さんと飯村健治さんの2人に現地に飛んでもらった。さて、急激に潮温の下がった太海の海でメジナはどんな反応をしてくれたのか?

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 太海は1月から3月いっぱいまでコマセが解禁になる。これからがメジナと、それと忘れてはいけないサヨリのシーズンとなる。

 取材は13日。午前6時に集合した。天候は、北寄りの風で曇りのち晴れ。渡船時の6時30分はブルルと震えて首を引っ込めてしまった。気温は0度以下。冬だから仕方ないが、厳しい冷え込みだ。いかにも寒メジナ釣りという雰囲気が漂ってきた。寒さだけではなく、気持ちが引き締まってきた。友人と数カ所の磯に分散してチェックしてみた。

 今回は、今季初めてコマセが入るというヨシガ島に上がった。同行の飯村さんは沖に向かって右のサラシの中、私は最初一緒の場所に、その後船着きから前のサラシを狙ってみた。

 最初にヒットさせたのは飯村さんで30センチ強のメジナを引っこ抜いた。続けて38センチを釣り上げた。快調に掛けて、あげるのを確認して、私は釣り座が狭いので船着きに移動した。

 ここも前からのサラシの払い出しがきつい。ウキ下は3ヒロ(約4・5メートル)でサラシにしっかりと対応できるよう仕掛け全体を重くしてセットした。

 コマセを今季初めて入れることもあって、最初はエサ取りの魚の影すら感じない。しばらくコマセをして、場をつくっていった。ようやく27センチのミニメジナを2匹続けてヒットさせた。たて続けに35センチもゲットした。その後しばらく沈黙の時間が過ぎた。何の前触れもなく、突然37センチが食いついてきた。

 このまま順調に釣れ続くかと思えたが、潮が上げに入って潮温が微妙に下がったようでアタリがピタリと止まった。そして、潮の動きが悪くなってきた昼近くにまた30センチ強のメジナが2枚続けて掛かった。

 冬は寒さに耐える粘りも必要だが、やはり今年の太海は魚影が濃いイメージを持てた。

 平島にあがったメンバーは37センチを頭に数匹、そして35センチ級のサヨリも釣り上げていた。サヨリは専門に表層を狙っていったら、これから数はグングン伸びそうである。

 雨乞のメンバーも小型ながら数匹のキープサイズのメジナを持ってきた。しかし、何か油断していたのか、良型はバラしていたようである。

 取材日のちょっと前まで潮は15度台だった。ただ、この日は釣りの後半になると1・5度ほど、前日(12日)より下がってしまった。当然、食いが渋くなったが、この時期は風や潮の流れで水温の乱高下はけっこうある。

 潮温が下がった時は底すれすれを狙う。間違いなくヒット率はあがる。磯に渡る際、ちゃんと底を取れるように船長に水深を事前にリサーチするのも作戦の1つだろう。

 これからコマセが入って、魚もなじんでくると、少しずつ魚が寄ってきて本格化してくる。魚もだんだんと太ってくるので、こりゃ、2月からのメジナ釣りが楽しみになってきた。

 ◆鵜沢さんワンポイント

 小物メジナと想定していると、いきなりサイズアップする。太海のメジナはやや意地悪なので、気を抜かずにいつでも魚が動くことをイメージしていた方が良い。釣り場に障害物の少ないところは細めのハリスでも良いが、タイトな場所ではハリスは太めにして大物に備えましょう。特に大物が頻発するところでは、房総は水深が浅いため、細いハリスは失敗のもとになってしまう。太めで食わせるように工夫しよう。

 ▼渡船 太海「新海荘」【電話】04・7092・1535。渡船6時30分目安。オキアミ常備、解凍は要予約。宿泊も可。