山梨・西湖 シャケちゃんヒメマス初挑戦で4匹確保

シャケちゃんこと、雑キャラアイドル鮭山未菜美は初挑戦のヒメマス釣りで見事、獲物を確保

 日本テレビ系「有吉反省会」に出演した、雑キャラアイドルの鮭山未菜美(しゃけやま・みなみ=24)が初登場だ。先月下旬に解禁したばかりの山梨・西湖でヒメマス釣りに初挑戦した。かつて「ヒメのトラ退治」なんて言葉もありましたが、こちらは文字通り、シャケの「ヒメ始め」ならぬ「ヒメ初め」。常連さんに「底を攻めろ」とアドバイスされて、粘ること約4時間で、13~21センチを4匹確保した。

 シャケちゃん、置きザオでアタリを待った。「私、仕掛ける女じゃなくて、待ってる女ですから」。西湖の高松ロープ。ヒメマスの好ポイントだ。左右1本ずつサオを出し、水深50メートルの底付近に15号のオモリをベタッと沈めた。「ボートで湖に出て釣りをするのは初めてなんです」とウキウキしていた。

 京都生まれで、小・中学生のころはよく、父親と大阪湾の防波堤でアジやサバなどの五目釣りを楽しんだという。今年に入って、都内で柔道も習い始めたというアクティブ派。ただし、「釣りでは魚がハリに掛かるのをじっと待ちます」とこだわっている。

 出舟を少し遅らせ、朝9時前から仕掛けを投入した。風もなく、鏡のような湖面だ。樹海荘・三浦大店主の「日が高くなれば、ヒメマスは深場に潜ります。かえってポイントが絞りやすいのではないでしょうか?」とのアドバイスに従った。しかも、イクラと紅サシを10本バリに交互につければ、ヒメマスとともにワカサギも食うという。「イクラがエサですか。ぜいたくなものを食べてますね」と笑った。

 ポイントでは、常連のオオタニさんが早くもヒメマスやワカサギを上げている。野球のオオタニ(MLBエンゼルス大谷翔平投手)は二刀流だけど、こちらは左右4本ずつ、計8本ものサオを出し、時折シャクっている。時にはボートに座った自分の体を小刻みに左右に揺らして、誘いをかけている。手の込んだ演出こそが、数を伸ばすコツなのだ。「(ヒメマスのアタリのある回遊層は)ベタ底だよ」と情報を流してくれた。

 「ああ、底、底。早くヒメさま、ワカさまにお目にかかりたいです」。シャケちゃん、呪文のように唱えながらはやる心を抑え、時折サオをシャクって誘った。

 粘ること約2時間、右のサオを上げるとワカサギが1匹だけ掛かっていた。ちょうど湖面は風が吹き始めて波立ち始めた。ボートが揺れるのに合わせて、仕掛けも水中で上下に揺れ、自然な誘いになる。これが、わずかなチャンスタイムの予兆だった。「何か来そうですよね」。女のカンは正しかった。

 直後に仕掛けを入れ、オモリを底まで沈めるとすぐにサオ先が揺れた。クンクンと湖面に刺さるように動く。今度は一番上と一番下にヒメマス、真ん中あたりにワカサギが掛かっていた。「やった。うれしい。かわいいじゃない」。

 さらに、左のサオを上げると、こちらにはヒメマスが2匹食っていた。ちょうど回遊してきたのか、誘いに乗って口を使ったのかは分からない。気まぐれなヒメさまは、シャケちゃんにほほ笑んでくれた。待ってる女が、「持ってる女」に変身した。

 午後1時に納竿。釣った獲物は都内の自宅に持ち帰り、全部自分で調理した。「塩焼きやバター焼きにして、おいしかったです。これから、もっとおいしい魚が食べたいです。釣りも楽しかったし、もっといろいろな場所でいろいろな魚を釣ってみたいです」。今度はどこの釣り場に出現してくれるのか? お楽しみに。

 【概況】西湖のヒメマスは3月20日の解禁直後こそ積雪のため出舟できなかったが、同23日から急に春めくとともに釣果が出始めた。連日制限の30匹を記録している。型は約15~25センチと例年並み。冷たい雪解け水が流れ込んで深場に潜る確率も高く、基本は底狙い。また、複数のサオを用意して底と宙層とに狙いを分け、食ったサオに合わせて仕掛けを落とすのが数を伸ばすコツだ。

 ◆ヒメマス サケ科ベニザケの陸封型で、湖や沼に生息する。原分布は北海道や、カムチャツカ半島、北米太平洋岸など。日本の原産地は、北海道にある阿寒湖と、網走川上流のチミケップ湖。20世紀初頭、ここから卵が青森・十和田湖など、全国の湖に移植された。冷水を好み、群れで遊泳する。3~4年で成魚となり、30センチほどになる。

 ◆鮭山未菜美(しゃけやま・みなみ)1993年(平5)9月2日、京都市生まれ。府立高校卒業後、関西でスカウトされ、上京して3年目。雑キャラアイドルの「鮭(シャケ)ドル」として売り出し中。女優、グラドルとしても活躍中で、DVDも3枚リリース。趣味はサケグッズの収集。携帯電話のケース、髪飾り、ピアスなど、身の回りのグッズをシャケで固めているが、「おいしいシャケじゃないと食べない」がポリシー。昨年秋放送の「有吉反省会」では、お笑い芸人のバカリズムから「ほどよいブス」とネタにされた。157センチ。スリーサイズはB88-W60-H90センチ。血液型O。

 ▼ボート 西湖「樹海荘」【電話】0555・82・2387。出舟5時、岸着17時。ボート1人乗り2500円、2人乗り3500円。入漁料は男性1500円、女性750円。ヒメマスは魚族保護のため、30匹までに制限。