南紀・岩代沖 年なし3発、乗っ込みチヌ荒食い

迫力ある魚体をした55センチの年なしチヌ

<筏カセFISHING>

 南紀・岩代沖に乗っ込みチヌの大群がやってきた! 5日、同・印南町の「庄門丸」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)の伝馬船に早朝から乗り込み、オモリを使い分けたダンゴ釣りで攻めると良、大型が次々にヒット。午後2時までに39~55センチ(年なしチヌ3匹含む)を23匹釣り上げ、パワー満点の締め込みを堪能した。

 岩代沖の伝馬船では流れの強弱に合わせた攻め方で大チヌに口を使わせる。水深は18メートルほど。潮の流れが少し速い中、5個ほどダンゴを竿下に投入し、午前6時からスタートした。オキアミを刺し餌に様子をみるが、チヌの反応なし。次はボケを試すと、竿先に小さなアタリが現れた。

 そのままラインを張らず緩めずでダンゴから餌が飛び出さないように待つと、ダンゴごと食ってくる豪快なチヌアタリ。ロッドの胴が絞り込まれるパワフルな引きをいなしながら引き上げたのは50センチの年なしで、いぶし銀に輝く文句なしの乗っ込みチヌだった。

 それならと次は針から30センチほど上にダンゴを握り、アンカー効果で流れを抑えながら探ると竿先に重みが乗るアタリで51センチが連発。チヌの活性が下がれば、追加のダンゴを打ち、潮の流れが緩めば、餌出しを確認してからの大はわせで攻め、午前10時ごろまでに39~51センチを14匹釣り上げた。

 チヌの群れは大きく、その後も良、大型が次々ヒット。再び、流れが速くなったタイミングにタングステンシンカー(10グラム)の仕掛けで攻めると良型が好反応。餌がダンゴから出たあと、腕いっぱいまで誘い上げ、45、49センチを連発で仕留めた。

 午後からも、広角釣法で中層や潮下を狙い、流れが緩めば、ゼロダンゴの大ハワセで攻め、当日最大の55センチを筆頭に40センチまでを9匹追加し、午後2時前に納竿。この日の当たり餌はボケで、しっかりダンゴを打ち、チヌの群れをとらえ続けたことで数を伸ばした。【日刊FPC・兼松伸行】

 【今後の見通し】今年は乗っ込みチヌの釣れだしがかなり遅れ、ようやく開幕したばかり。これからが本番で、しばらくの間は良、大型の荒食いが続くと思われる。

 【問い合わせ】庄門丸【電話】0738・43・0517。伝馬船料金は2人乗り1万2000円、要予約。出船は夜明け。

 【交通】阪和自動車道の印南ICを出て県道28号を南下。印南港の信号を左折し、国道42号に入り、切目川を越え、約5分で右手に庄門丸の看板がある。