神奈川・相模湖 初夏のバスは全てのレンジ探って

大きく見えるけど、20センチちょいかな。でもすごい美しいの。ピカピカ

<LoVendoЯ岡田万里奈 オカマリの雨のち晴れいっつも釣り!!>

 難しい時期の相模湖バッシング。日本代表が敗退したサッカー・ワールドカップもいよいよクライマックスを迎える。そんな中、神奈川・相模湖では、気むずかしいバスを相手にできる。歌手で「生涯釣り人」を自任する岡田万里奈(24)が2日、挑戦した。相模湖を熟知する浅見克美さん(43)をコーチにさてさて、どうなったことやら。

 ガールズバンド「LoVendoЯ(ラベンダー)」でボーカルをしながら、常に釣りに精進する岡田万里奈です。実は、私の作詞作曲した歌ができまして、それが釣りに関する歌なんです。細かいことは、またじっくり発表したいと思っていまーす。

 うーん、相模湖、超気持ちいい。都心から1時間ぐらい。中央道の相模湖ICで降りたら0分で「柴田」なんですよ。この近さ、ヤバい。私、通っちゃいそうです。お世話になるのは、毎年登場いただいている浅見さん。よろしくお願いしまーす。

 浅見さん 毎年、この時期に取材になるんだけど、初夏の相模湖は難しいんですよ。

 えっ…マジですか?

 梅雨の時期から照り付ける太陽ギラギラに変わろうとしているから、水温が一定じゃない。表層の水温と底付近の温度差がやっかいなんです、って。

 この時期の相模湖攻略は「広いレンジ(層)を探ってバスの居場所を見つける」です! さあ、行ってみようか!

 広く探る。簡単に言うけど、これ、難しくないですか?

 浅見さん 簡単じゃないです。だから、少しずつ釣れる可能性をせばめていく。まず、表層で反応があるか。次に底まで落として様子をみる。最後に表~底層の間になる宙層で誘いをかける。なんとなくやらずに消去法で、釣れる方法論を割り出していきましょう。

 すごい。きめ細かいなぁ。まず表層なので、亀山湖で大成功した「ムシ系」で挑戦。湖面でばたつく虫を演出して、バスが無視できない状態にするの。でも反応なし。次は底ね。ダウンショットリグで確実に着底させたけど、こっちもダメ。

 残るのは宙層だけ。フォールクローラーというワームのおなか付近にフックをグサリ。ワッキースタイルといいます。おさげのツインテールみたい。

 浅見さん キャストすると、スーと落ちていくので、バスが食ってきたら、分かりやすくラインが引っ張られるから、合わせる。さあ、やってみようか。

 この日は、暑くて、暑くて、暑くて、そして暑かった。だって朝からずっと暑いのよ。これならバスだって暑いわよね。

 浅見さん バスも人間と同じ。夏の日陰は選んで歩いちゃうよね。相模湖はこの木で湖面に陰ができる。そこは涼しいからバスも休んでいる。浮きゴミの下とか、湖流のからんだ水通しのいい場所。特に木の枝が湖面に覆いかぶさった隙間にルアーを通す練習をしようか。

 ということで、亀山湖でもやった湖面を飛び石のようにピョンピョンさせるスキッピングを練習しました。だんだんと思うようにコントロールできて、なんとか20センチ前後の小バスをゲット。やったね。浅見さんも同じ釣り方で34センチ、さすがです。投げるコツも分かってきて、なんと浅見さんとほぼ同時に30センチ台をヒットさせました。

 今は気温がグングン上がるから、水の中のバスも落ち着かない。今回は宙層だったけど、表層や底も探ってみて、その日最もマッチする釣り方でじゃんじゃん釣ってくださいね。

 では、8日の予選、みなさん、頑張ってください。

 ▼宿 相模湖「柴田」【電話】070・3660・6363。8日の予選はまだ参加者を募ってますよ。予選受け付け開始が午前5時、スタート同6時。検量・帰着は午後1時。3匹重量審査で詳細は当日発表。参加費は1000円で日刊スポーツ特製保冷バッグが参加賞として渡される。通常の出舟は午前5時。ボート料金は3500円~。

 ◆ブラックバス日程

 今シーズンは、予選→決勝のほかに各予選に参加して涙をのんだ方々限定の敗者復活戦「新利根川トライアウト」を用意。8月12日(日)、決勝地となる新利根川「松屋」で上位3人が決勝進出する。

 現在までに精進湖「湖畔荘」と亀山湖「ボートハウス松下」は予選終了。河口湖「ハワイ」では今月16日までダービー形式、相模湖「柴田」は明後日8日(日)、新利根川「松屋」は今月29日(日)に一発大会形式で予選を実施する。決勝は8月26日(日)新利根川「松屋」。