和歌山・日高川龍神地区 友釣りで美形アユ41匹

支流・小又川の瀬落ちの開きでアユをタモに飛ばす筆者

<アユFISHING>

 アユの友釣りが最盛期を迎えた和歌山・日高川龍神地区へ4日、香りのいい美形アユを求めて出掛けた。午前8時半ごろから支流・小又川に入川した。連日、多くの人が入り、プレッシャーが高い状況だったが、気配を消すように静かにオトリを上流に泳がせると目印を吹っ飛ばす爽快なアタリで良型が次々にヒット。午後からは本流の湯布橋上流も同様に攻め、午後3時すぎまでに16~21センチを41匹追わせた。魚影は濃いので、水位が回復すれば追いが復活するだろう。

 午前8時半ごろ、食堂松阪の松阪正澄さんの勧めで支流・小又川のわらく橋から約700メートル上流に入川した。ここは岩盤や大小さまざまな石が入った瀬、トロ場、淵と変化に富んでいる。

 水況は減水。釣り荒れ気味のため、普段よりも遠めからアプローチしていく。まずは瀬落ちの開きからチェック。野アユに警戒されないように静かにオトリを送り出すと、ゆっくりと上っていき、大石横を通過した瞬間、目印が走った。

 タモに飛ばしたのは、背びれの長い18センチの海産アユだった。タモの中でスイカのような心地よい香りが漂う。素早くオトリを交換。送り出すと、オトリが横へ逃げる反応が出るが、オトリの泳ぐスピードが速すぎてハリ掛かりしない。

 それならと少しラインを張り、速度を抑えて泳がすと目印がフッとバックしたあと、一気に水中へ。最高のアタリが出た。キャッチしたのは追い星くっきりの20センチ。やる気満々アユだ。続けて竿の影を水面に落とさないように釣っていく。コースを変えながら泳がせ、18~19センチを5匹追加。

 静かに歩を進め、次は瀬の流芯を攻めてみるが、やはり、1級ポイントは釣り荒れているようで当たってこない。引き船をポイントから離して置き、へちの竿抜けしてそうなところで16、17センチを追加。瀬に見切りをつけ、次のポイントへ。

 川の状況を見ながら歩いて行くと右岸が岩盤で底石もしっかり入っているトロ瀬に出た。狙うポイントから十分に距離とり、瀬尻から上流へオトリを泳がすと2メートルほど進んだところで2匹のアユがもつれた。続けて4連発の入れ掛かり。

 追いが止まると高場に登って岩盤際をゆっくり引き上げるとガツン。ゆっくり浮かせて、引き抜いたのは体高のある21センチ。その後もポイントを移動しながら午前11時半までに16~21センチを25匹キープ。休憩をとったあと、午後1時すぎから本流の湯布橋から約500メートル上流へ。ここでもゆっくりオトリを上へ飛ばすと反応が良く、しばし入れ掛かりを堪能。午後3時すぎまでに17~20・5センチを16匹追加し合計41匹で納竿した。【日刊FPC・下田成人】

 【問い合わせ】食堂松阪(日刊銀鱗倶楽部加盟店)【電話】0739・79・0259。入漁券は年券が1万800円、日券は3240円。

 【交通】阪和道の有田ICを有田・金屋方面に出て、信号を左折。県道22号、国道424、425、371号を経由し、龍神温泉方面へ。温泉トンネルを抜けると右側に同食堂がある。