大阪・南港 タチウオ27匹&62cmメジロを満喫

Tポート南港店の浅岡店長が釣り上げたタチウオ

<波止FISHING>

秋が深まると大阪湾の多種多様な釣り魚が一斉に活気づいてくる。その中でも人気が高い、青ものとタチウオを狙おうと先日、「Tポート南港店」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)の浅岡拓店長と南港へ釣行した。「丸高渡船」(同加盟店)の船で通称・関電波止に上がり、テンヤ仕掛けのストップ&ゴーやドリフトで70~82センチのタチウオを2人で27匹キープ。生きアジを餌に飲ませ釣りで62センチのメジロにハマチも仕留めた。どちらも魚影が濃くブリやドラゴンに期待が膨らむ。

タチウオの時合がきたのは、日が落ち、辺りが真っ暗になった午後6時前。ポイントは関電波止の赤灯台周辺。高場に陣取る浅岡さんが「この時間帯は活性が高いので、キビナゴを餌にしたテンヤで表層を引くと、入れ掛かりですわ」と次々に竿を曲げていく。

私も、北向きで実践するとコツンとしたタチウオ特有のアタリをキャッチ。間髪入れずに合わせるとグーンとした重量感でコンスタントに竿が曲がる。活性が落ちるとテンヤを軽くし(6・5→5・5グラム)、餌もドジョウに交換。スローなアプローチでタチウオの食いをつなぐ。

浅岡さんはストップ&ゴーで入れ掛かり。私は潮の流れや風でラインに抵抗をかけ、テンヤを水面下3メートルぐらいで水平移動させるイメージ(ドリフト)で釣っていくと順調に竿が曲がり、午後8時前までに私が70~82センチを10匹、浅岡さんは70~79センチを17匹釣り上げた。

日暮れまでは生きアジ(丸高渡船で購入)を背掛けにした、飲ませ釣りで青ものも狙った。青ものが回遊してくるのは竿1~2本沖までのかけ下がり。ころころと変わる潮流にウキが流され、ポイントから仕掛けが外れると足元までウキを引き戻すことを繰り返す。

飲ませ釣りはアジを出来るだけ自然に泳がせ、青ものが食い込みやすくしてやることが大事。ラインを張らず緩めずにコントロールし、2号の軽いウキ仕掛けを沈めながら釣っていくと午後2時すぎ、ラインが勢い良く飛び出していく食いアタリをとらえた。

即合わせは禁物なので、2呼吸ほどおいてから大きくフッキング。竿がのされないように獲物の動きに合わせて引き寄せ、海面へと導いたのは、丸々と肥えた62センチのメジロだった。その後も40センチ級のハマチを追加。良型の青ものにタチウオの数釣りと秋の波止釣りを満喫することができた。【がまかつフィールドテスター・前西喜弘】

【今後の見通し】タチウオはこれから湾奥の釣り場にも入ってきてサイズも良くなり、1メートル超が年末まで狙える。青物は11月末まで釣れ続くのが例年のパターン。今季は1メートル超のブリも上がっているので楽しみ。

【問い合わせ】丸高渡船【電話】06・6613・1075。渡船料金は各波止一律で大人1500円。女性、小人(中学生まで)800円。小学生以下無料。※生きアジ、ドジョウなど各エサ完備。

【仕掛け、エサ】Tポート南港店【電話】06・6683・7757。

【交通】大阪市内から阪神高速4号湾岸線の南港中ICを出て南下。突き当りを右折。かもめ大橋を渡り、南港南4の信号を右折。突き当たりを右折して丸高渡船へ。堺方面からは同南港南ICを出て直進。同様にして乗り場へ。電車はニュートラム南港東駅から渡船まで無料送迎あり(要連絡)。