小田原で大型マダイ、稲村亜美「釣りたてきれい」

佐々木さんは、2キロ台のマダイを釣って安心した表情をみせた

<大魔神ファイト一釣!!>

この秋、マダイがおかしいことになっている。マダイ釣り好きの大魔神こと佐々木主浩さん(50=本紙野球評論家)が小田原「弘美丸」からサオを出した。今回は“神スイング”で大人気のタレント稲村亜美(22)が釣り座の隣にちょこんと腰掛けた。西湘のマダイはどんな顔をみせてくれたのか?

今秋のマダイはやっぱりおかしい。こぶりなサイズの数釣りが定番なのだが“そこそこ”大きな型が出るのだ。エリアは関係なく、ほぼ関東地区全域で同じような傾向がみてとれる。

そこで「大物釣り」にこだわる大魔神に小田原早川漁港から登板…いや出船してもらった。「弘美丸」(湯川幸次船長)とは今季因縁があって、相模湾のマグロに出漁して、キハダマグロらしきサオのしなりはあったものの、ハリス切れで獲得はならなかった。

大魔神 いやぁ、魚はそのときのタイミングもあるからどうなるか姿をみるまでは分からない。それも釣りの面白いところですよね。

取材日は2日、快晴。大魔神が「釣り、できそうな運動神経なんだよね」と連れてきたのは稲村亜美。CMでバットを振り抜いて本塁打級の打球を放ったことから「神スイング」と呼ばれ、きれいな投球フォームから最速時速105キロの直球を投げ込む体育会系女子だ。

大魔神がみこんだ釣りに関しては稲村は「番組企画で2回、沖縄と高知。シイラを釣りましたね。関東では釣り初体験でーす」とニッコリ。緊張するでもなく自然体、出船前から何かを釣りそうな雰囲気はまとっていた。

マダイのコマセ釣りには「所作」がある。ハリスの太さ&長さのビミョーな調整で釣れ具合の差が出てくる。最初のひと流しで、逆側の右舷トモ(船尾)に座った馬越良太さん(43=南足柄市)が2キロ弱を釣りあげた。このとき、大魔神のハリスは3号8メートル、クッションゴムが2メートルだったこともあってやや短めに設定していた。

大魔神 オキアミをちょっと落としてみたんだけど、いつまでも見える。潮が澄みすぎている。これはマダイからも気づかれる。

ここでハリスを2・5号に細くして、長さも10メートルにのばした。

すると、すぐにアタリがきて2・5キロを釣り上げた。湯川船長は「このハリス調整はマダイ独特。佐々木さん、そこらはうまい。いいタイを釣ってくれました」と話した。

弘美丸では12月8日に初心者を対象とした「コマセマダイ釣り教室」を実施する。大魔神が稲村を連れてきたのには、その雰囲気づくりもあった。

稲村は結果的にマダイは釣りきれなかったが、イナダは2匹ヒットさせた。「マダイ釣り、楽しいですね。船長さんも優しく教えてくれるから良かった。コマセのオキアミから針に付ける子をみつけるのも面白いし。サオがキュン、って動いて魚が掛かると本当に楽しいです」と両手を広げて喜びを表現した。

船中では渡辺浩二さん(45=秦野市)と右ミヨシ(船首)でタイラバを仕掛けていた山崎智宙(ともひろ)さん(30=品川区)が4キロ台をマークした。渡辺さんは、これとは別にヒットさせた2キロ台のマダイの掛かったサオを途中から稲村に持たせて「どんな引きなのか手に覚えさせるといい」。取り込んだマダイを持った稲村は「釣れたばかりのマダイ、ってきれいですね」と大喜び。

大魔神 小田原のマダイ、いいねぇ。港から船を走らせて5分、という立地も初めての人にもいい。ここのマダイ、面白い。都心からも近いし、また来ようかなぁ。8日の教室、いいと思うなぁ~。

ということで、初心者のみなさま、大魔神イチ推しのマダイ教室、待ってますよ。【寺沢卓】

▼船 小田原「弘美丸」【電話】090・8682・8573。マダイ乗合は、午前6時に小田原早川漁港に集合。氷・エサ付きで1万円。希望やスポットでアマダイ、ティップランのアオリイカなども出船する。

12月8日(土)のマダイ釣り教室も受付中。経験の浅い人や初心者、大歓迎で~す。