千葉・金谷沖磯 30センチ超続々、メジナ祭りだ

タナがだんだんあがってくる。金谷のメジナ、活性は高い

<磯&砂浜&堤防パラダイス>

ようやく木枯らしのような寒気が街中を駆けめぐってきたが、日中は太陽が顔をみせると、まだポカポカ。それでも磯メジナの調子がいいと、関東各地から声が上がってくる。そこで、日刊釣りペン・クラブの磯マスター、鵜澤政則さんに千葉の内房・金谷の沖磯に渡ってもらった。なんと、潮温度は20度アップなのにメジナの活性は“山本リンダ状態”-。どうにも止まらない♪

朝夕の冷え込みは背筋がブルッ、とするよね。でも、日中は今でも暖かくて、まだまだ季節が冬モードに変わり切っていないようですね。でも、そろそろ磯釣りは、気温に関係なくシーズン開幕をしたいところだ。

どうもね、最近、私の耳に「メジナの調子がいい」という情報がひっきりなしに飛び込んでくる。しかも限定された場所じゃなくて、関東主要地区から次々に報告されるんです。

こりゃ、なんかあるな?

内房・金谷に来ましたよ。地磯ではなくて沖磯に行きました。堤防でも40センチ超のメジナが出ている。沖磯に出ても結果は出る…と信じて、岡澤裕治代表を拝み倒して渡船してもらった。

今秋、台風で荒れた日ばかりが続いた。そんなこともあって、磯師はまだほとんど動いていない。だからこそチャンスだ。今秋は沖磯も未踏に近い。今回はプラクティス(試釣)ですよ。どこに行こうか迷ったけど、いつも指標にしている平島に渡してもらった。

この日の天気は晴れ、波もなく潮はかなり澄み。ピカピカだ。底まで見えてしまうくらい。潮温はこの日20・7度と例年の10月初旬並み。これはかなりの高潮温といえる。

最初に攻めたポイントは平島でも私の好きな水深のある南向きの二子(ふたご)向かい。しばらくコマセを打っていなかったからか、反応しヒットするのはベラばかり。メジナ、クロダイの気配がない。若干、不安になる。

それでもコマセを入れて30分前後で、いきなり40センチ近い良型のメジナがヒットした。アタリ始めたら、その後はヒットパレードのメジナ祭り。仕掛け3投で2匹のハイペース。すべて30センチ超で良いサイズしかいない。同行した日刊釣りペン・クラブの飯村健治さんはクロダイ狙いだったので、陸向かいの砂地を攻めていたが、ここでもメジナの猛攻にあってしまった。

2時間ほど攻めてから次をチェックしたくなった。今度は西向きの船着き場に入った。ここには南向きのポイントからコマセをたまに遠投して、入れておいたせいか、すぐに反応が出た。いきなり足元に突っ込んで、サオが満月状になる。ここもメジナが入れ食いになった。サイズもほとんど30センチ超で40センチ級も交じり、小型クロダイも入ってきた。

それにしてもこの時期で、25センチ以下がほとんどいない。すごい。最初はタナがサオ1本(約5メートル)と深かったが、後半は2~3ヒロ(約3~4・5メートル)まで浮いてきて、ウキが落ち着く前にガツン! 深めのほうが、サイズは大きかった。

飯村さんは2度ほどクロダイらしき引きを掛けたが、どちらもハリ外れをして食い込みが浅いようだった。

今後、潮温がもう少し下がって、落ち着くと、もっと良型メジナがヒットしてくる可能性は大きい。私が、金谷で45センチ以上の良型を出したのは潮温18度を切るぐらいのころで、そこそこのクロダイも釣れるから、面白みが広がってくる。今のペースなら、ベストシーズンは12月中旬が良さそうだ。

何しろいつもよりも潮温の下がりが遅い。今年はエルニーニョ現象の影響で、潮温が下がりきらない予想もあって、そんなに釣果が伸びるとも思っていなかったが、見事に期待は裏切られた。腕の筋肉はパンパンだ。本格的な冬将軍の到来が楽しみである。

それと細仕掛け、釣り過ぎは厳禁。小型メジナはリリースして、資源保護もお忘れなく。

<今回の鵜澤タックル>

・サオ ダイワVIPタイプ2

・リール トーナメントISO2500LBD

・道糸 バリバスゼロフカセ2号

・ハリス バリバスゼロハリス1・7~2号

・ウキ キザクラD-FLATS74(オモリ負荷B~2B)。D-SUS(上下共にオモリ負荷3B)

・ハリ グレ6~7号

▼渡船 金谷「岡澤釣具店」【電話】0439・69・2232。詳細は電話で要確認。