大阪・高槻 芥川マス釣り場で42cmマス獲ったぞ

釣り上げた良型ニジマスを手に笑顔を見せる兄・咲良君(左)と弟・慶次郎君

<川FISHING>

子どもたちにニジマス釣りの楽しさを体験してもらおうと先日、大阪・高槻市の「芥川マス釣り場」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)へ大鋸咲良君(13)、慶次郎君(7)兄弟と出掛けた。午前8時すぎから、ウキ釣りの指導をすると1時間ほどでコツをつかんだ2人は小、中型の入れ掛りを堪能。納竿の正午前には咲良君が42センチの良型を釣り上げて大喜び。自然の中でマスのアタリ、引きを存分に楽しんだ。

緑豊かな自然の中、時間がたつのを忘れ、ニジマス釣りに熱中した。子供たちに与えた課題は自己完結。エサ付けから魚の取り込み、ハリ外しまで一連の動作を自分でやり遂げさせることで、魚釣りのだいご味を体験してもらうためだ。

午前8時すぎ、下条橋の下に入った。道糸を竿に結ぶ方法を教えてやると、2人が熱心に聞き入り、なんとか竿にセットすることができた。

まずは釣り残しのマスを狙った。2人が、川の中をのぞき込み「魚なんか、全然おらへんでー」と不安がるが、「まあ、見ててみ」とブドウ虫をエサに遠めへ仕掛けを投入。ゆっくり流すと流れのよどみから40センチ級のマスがスーッと姿を現し、餌の近くを横切った。

これを見た2人が「わぁー、大きいのがおるおる」と目をまん丸にして大興奮。熱心に竿を振っていくが、残りマスは警戒心が強くてエサに見向きもしない。「簡単に釣れないのも魚釣りの面白さ。狙うところを変えてみろ」などと助言をし、30分ほど粘ばらせるが、まったく反応がない。

2人の集中力が切れかかった午前9時ごろ、お待ちかねの放流タイムがやってきた。約20~40センチ(約2キロ)が川へ放されると状況が一変。慶次郎君のウキがピクピクと水中へ。「アタリやで」と声を掛けるとあわてて竿を立てる。

大きいようで、ギュンギュンと頭を振って暴れる引きに竿を握りしめ、夢中で応戦。「がんばれ」とエールを送ると「すごい、なにこれ、めっちゃ重い」と声をあげながらなんとか引き寄せ、玉網に入れたのは38センチ。このサイズを1人で取り込んだのだから、立派なもの。

続けて20~23センチが入れ掛かり。「ウキが、ツンツンツンと引っ張られるアタリがめっちゃ楽しい」と2人で交互に竿を曲げていく。時間がたつと、竿さばきも様になっていき、子供たちの成長の速さに驚かされる。

そして正午前、兄の咲良君に大物がヒット。「大きなマスの前でエサを漂わせていたら、ガボッと食べました」と、42センチを手にドヤ顔で大喜び。兄の威厳を弟に見せつけたところで正午前に納竿。釣り始めたときと比べると、2人の顔つきが、たくましくなったような気がしてうれしかった。【日刊FPC・兵頭良弘】

【今後の見通し】ニジマスはこれからが本番だ。水温が徐々に下がっていけば、活発なエサ追いが期待できる。ルアー、フライ専用区もマスの魚影が濃く、フライで数釣り、ルアーで大物が狙える。

【問い合わせ】芥川漁協【電話】072・688・0224。遊漁料はエサ釣り、ルアー・フライともに大人3500円、中学生以下2000円。駐車場1000円。釣り時間は午前8時~午後5時まで。エサ常備。炭単品500円、コンロと炭セットで1000円。

【交通】国道171号を利用。高槻市の今城町交差点から、府道6号へ入り北へ。上の口バス停前のT字路(マス釣り場の看板あり)を左折して同漁協事務所へ。