静岡・熱海 哀川翔、福地桃子父娘でアマダイ6匹

11:34 アマダイを持って、こんな表情もできるか…女優だな

<哀川翔 魂のアタリ!!!!!!!!>

2019年の“アニキ”こと哀川翔(57)は、珍しく年初の神奈川・真鶴に続いてアマダイ。しかも、新鋭女優として頭角を現してきた次女福地桃子(21)と釣りコラボした。競演の舞台は熱海。今月4日、熱海伊豆山港「喜久丸」に乗り込んだ。山の斜面に張り付く温泉街を背景に水深50~100メートルのエリアを探りまくった。さあ、結果やいかに!

ウチの家族は船酔いしないんだよ。だから安心して釣りに連れてくることができる。今回は5人の子供の中で末っ子の桃子にサオを握らせた。水深100メートルの釣りは初めてだな。

今回は親子ともども「喜久丸」のレンタルロッドを借りた。整備はしっかりしているし、すべてが電動リールだから初心者でも何の不安もなく釣りができる。桃子にはいろいろとセッティングして、最初はタナもオレが合わせた。何かと手は掛かるけど、手さばきも含めてセンスはいい。いい釣り師になれるぜ。

おっ、そんことをやっていたら、自分のサオ先にアタリがきた。巻き上げたら30センチちょいのアマダイ。今日は順調だねぇ。

熱海でアマダイを最初に狙ったのが喜久丸だ。今の松本早人(はやひと)船長が4代目で、その父親の信也船長が3代目になる。今は、船の装備がしっかりしていて、GPS(全地球測位システム)や魚探(魚群探知機)で優良ポイントを記憶できて、海底がどうなっていて、魚の群れを発見することもできる。ただ、そういう装備がなかったころからかじを握る信也船長と話していると面白い。

信也船長 山を見る、っていうんだ。陸地の建物や電信柱、背景の山の起伏を船から見える2カ所を覚えておく。その陸地を結んだ海上が釣れるポイントだ。潮の流れや風向きだって関係する。ハイテクはすごいよ。でも、機械だけじゃなくて、漁師のカンも大事なんだよ。

この日は前半が信也船長、後半が早人船長が操舵(そうだ)してくれた。それぞれにいいポイントを知っていて、8人がサオを出して19匹釣れた。オレは4匹、桃子は2匹だった。さすがだな、親子鷹。

ただ、ウチの親子勝負はどうやら桃子に軍配が上がったな。

一番デカい1・3キロ(48センチ)を釣りやがった。ただ、セッティングはオレだし、オレのコマセがちょうど桃子にいく感じだ。アマダイは海底の砂に潜り込んでいたり、底近くを回遊している。底面はデコボコしているから、まめに底から仕掛けが離れていないか確認するのがキモだ。

桃子はデカいアマダイを2匹。いい釣果だ。鹿児島・屋久島でロケをした映画「あまのがわ」、桃子の初の主演作品で、母親に反発して心を閉ざした高校生を熱演しているようだ。2月9日に公開される(1月25日は鹿児島で先行上映)から、このアマダイは吉兆かもしらん。それと2月22日にも映画「あの日のオルガン」で戦時中の保育園の保母さんの1人として出演している。53人の園児を疎開させて、命の大切さを描いているようだ。釣りも魚を釣って命をいただく、感謝の気持ちを忘れないようにしてほしいね。

えっ、オレか? 3月26日に聖地・後楽園ホールでプロレスをする。最終決戦だ。詳しくは次の釣りで披露しよう。アマダイ、今が旬だぜ、熱海の海が待ってるよ。【写真・構成 寺沢卓】

▼船 熱海伊豆山「喜久丸」【電話】090・5456・8449。港は伊豆山神社から真っすぐ海に向かった熱海ビーチラインの赤い橋の下。熱海後楽園ホテル側の本港ではありません。アマダイの乗合船は、エサ&氷付きで1万1000円。オキアミは冷凍ブロックをとかして、状態のいいものを1匹ずつ早人船長が選別した極上品。便は「午前/午後」で集合時間はそれぞれ午前7時と正午。