千葉・外房 まだまだヒラメ4月いっぱいやってるぜ

2.2キロだぜ、どうだ!

<哀川翔 魂のアタリ!!!!!!!>

ヒラメが終わり、って誰が決めたんだ? 釣りに情熱を注ぎ込む俳優哀川翔(57)が千葉・外房の太東「重宝丸」(渡辺正克船長)からヒラメ出漁に繰り出した。今季は暖冬だったからなのか、ヒラメの食いはずーっと悪くない。先日、歌手休業と所属事務所の卒業を宣言して、4月から釣り一筋を宣言した岡田万里奈(25)と初めて隣同士でサオを出した。

今シーズン初めてのヒラメになった。こんなに暖かくなってるのに大丈夫か、って? 何ごとも決めつけちゃいけない。釣りは、インターネットのゲームとは違う。釣りの現場があってこそ釣りなんだ。海のことは船長がよく知ってるんだから、まず、電話して聞いてみなさいよ。

そう、ヒラメだよ、ヒラメ。いいよ、とってもいいさ。イワシがね、群れで岸寄りに回遊してるんだと。エサが豊富なら、魚だってやる気満々だぜ。今回はオカマリと釣り座が隣。以前にも芦ノ湖のワカサギ、横浜大さん橋のちょい投げ、タレントフィッシングカップで東京湾シーバスと3回一緒になったけど、釣り座が隣は初めてだな。

何でも4月から独立するらしいじゃないか。釣りで頑張るのか。できるところまで突っ走ればいいさ。まだ、若いんだから。まあ、これは本人もいろいろ言いたいこともあるだろうけどさ、読者のみなさん、分かってあげてくださいな。4月に独立したら、いろいろと言えるようになるから、それまで待ってあげてね。

そりゃそうとヒラメだよ、ヒラメ。第1投でオカマリが2連発で掛けたけどバラしてしまった。う~、惜しい。やっぱりいる。ウヨウヨいるんだよ、ヒラメ。

オカマリ、面白いな。2回バラしたから3度目は慎重になってしばらく様子をみてから合わせた。そうしたら、なぜか仕掛けの孫バリに小さいイワシが掛かっていた。エサで泳がせていたイワシはヒラメらしき魚に食われて、その代わりに合わせたときにたまたま泳いでいた別のイワシを引っ掛けた-というのが真相のようだ。

つまり、ヒラメは食い気満々で、しかもエサになる小さいイワシは想像以上にスゴい群れで移動しているのではなかろうか。この数分でいろいろやってくれたオカマリ、でかしたぜ。

そんなドタバタ劇の間、オレは仲間6人と一緒に来たんだけど、釣り上げた。釣ってないのはオレとオカマリともうひとり。えっ、ヒラメの活性、高くないか? 聞くと、タナはバラバラ。80号のオモリで底をトントンたたくパターンもあるし、着底してから思い切って1メートルあげて結果を出したのもいる。

ここは自分を信じるしかない。底から50センチほど浮かすことから浮気しないようにした。

何かをやるとき、人間はそこに信念があるかどうかが大事なんだ。きたよ。底から50センチに決めてからもうすぐだ。ただし、ソゲ(小さいヒラメ)。オカマリもオレの4分後にきた。もうひとりも釣れて、これで船中全員が釣れた。場所は太東からちょっと南下した大原沖。水深も20メートル前後。初心者でもこれならできちゃうな。

ほどなくしてオレに2匹目。渡辺船長もタモ網ですくってくれた。手応え十分。2・2キロだった。いいね、いいよ。20分ぐらいして、今回初めて参加する21歳の若林くんがこの日最大の3・5キロを釣った。素晴らしい。同時にオカマリも2キロだ。デカいヒラメの群れにぶち当たったかもしれないな。重宝丸は4月いっぱいはヒラメで勝負する、って言っている。

外房のヒラメ。まだ、終わらないよ。【構成・写真 寺沢卓】

▼船 太東「重宝丸」【電話】0470・87・2372。ヒラメ乗合船は午前4時30分集合。活イワシと氷付きで1万2000円。要予約。