＜パパかっこいい！　大人の釣り＞

さあ、ブラックバスのシーズン開幕だ！　今年も釣り人岡田万里奈（25）がガイドする。バス歴2年目、昨年は5つのバスポイントでボウズ（釣果ゼロ）なしを記録できたが、今年はどうなるか？　2019年は「ブラックバス選手権」と銘打ち、山梨・西湖が予選地区に加わり6カ所の代表と昨年王者、そして敗者復活トライアウトから3人の計22人が相模湖の決勝でしのぎを削る。まずは、新加入の西湖「白根」でロッドを振ってきた。

みなさん、こんにちは。オカマリこと岡田万里奈です。歌手をお休みして、釣り人として今年4月から第1歩を踏み出しました。昨年に引き続き、バスの世界でお世話になります。透明度の高い富士五湖・西湖に行ってきました。日刊スポーツでも初めての取材になるんですよ！

今回、コーチを務めてくれるのは若手バスプロの中澤諒（りょう）さん（23）です。西湖「白根」の渡辺安司店主は「小学生のときから家族と来ていてね。ほどなく単独釣行になって、エレキ（船外動力スクリュー）も使わずに手こぎボートでバスを釣ってましたね。今のバスマンで諒くんが一番西湖のバスのことを知ってるんじゃないかな」と絶賛していました。

中澤さん　小学5年のとき、初めて兄とバスフィッシングという釣りに出合い、そこからは毎週ですね。最初アタリも分からず、ただラインがヒュー、って走っていきました。慌てて合わせるとガッチリにフッキング。38センチ。初バスでした。ルアーはゲーリーヤマモトの4インチグラブ。正直バスってカッケー魚だなぁーと思いましたね。

「白根」のボート置き場の前はなだらかな浜になってます。その浅場（シャローという）では、バスのエサになるワカサギが産卵のために深場から移動してくるんです。これ、昨年も精進湖で聞いてる。

中澤さん　産卵を終えたワカサギは弱って水面に浮いてくる。バスはそのことをよーく知っているのでi字形のルアー（まっすぐな形）を使って、仕留めにいく攻略法ですね。経験上、波立つくらいの猛爆西風のときがいいスね。

なんと「ワカサギ弱った作戦」ですね。それと、宙層も今の時期いいみたい。

中澤さん　ミドストですね。ミッドストローリング。まだ宙層に残っているワカサギをイメージしてポーク＋ジグヘッドで誘い込む。冬場に“休眠”していたバスがのっそりカケアガリ付近にやってくる。宙層をゆったり歩く感じでリールを巻いてくる。余計なアクションはつけずに巻いてください。

へえ、これは春のお散歩かな。

実はね、今回釣れませんでした。バスを始めて1匹も釣れなかったのは初めて。悔しいです。でも、バスはいっぱいいたのよ。

中澤さん　表層までバスが姿を見せるけどバイトがない場合、ジャークベイトとかシャッドをわざと近くで泳がせて、出川哲朗さんじゃないけど、リアクションで食わせる、という方法論もあります。

あら、出川さん、アタシ嫌いじゃないなぁ。次こそ出川さん、釣っちゃうぞ。

中澤さん　春は嵐。でも、意外に無風もある。表層が波立たないから、ちょっと下げて中層を狙うのがキモですねぇ。

そっか、風の状況とかもチェックしておかないとね。西湖は熔岩（ようがん）帯のエリアもあるけど、どうしたらいいんだろう。

中澤さん　溶岩帯は水中岬の周辺を狙っていく攻め方。ルアーが根掛かりしやすい。が、あえてジグヘッドのガードなしを使ってみる。ガードがあると水の抵抗を受け、ポーク動きが悪くなるんです。ナチュラルにワカサギの動きに似せる演出したいですね。

あわわ、女優の経験はないけど、演技力には自信あるんですよ、頑張る。

今回は残念だったけど、こんなときもあります。この10連休は西湖にきて、予選チャレンジしてみてね。【取材、構成＝寺沢卓】

◆中澤諒さんの西湖ガイド　初めてのガイドなら通常2人まで1日2万5000円のところを2万2000円で。詳細はお気軽にお電話ください。河口湖でもガイドしています。【電話】090・5330・4871。予約は中澤さんのブログ「ryonakazawa＿guide＠yahoo．co．jp」にアクセスしてもできます。

◆宿　西湖「白根」【電話】0555・82・2012、渡辺安司店主の携帯090・4917・4480。ボートレンタルは1人乗りは1日2500円、2人乗りは3500円。遊漁券は「ヒメマス＆ワカサギ＆サクラマス」は一般1500円、女性＆中学生750円。「ブラックバス＆ヘラブナ」各600円と300円。ブラックバスは3月1日から。ヘラは4月1日から、ともに大みそかまで。ヒメマス＆ワカサギ＆サクラマスの漁期は、春季3月20日～5月31日。秋季は10月1日～大みそか。住所は、山梨県富士河口湖町西湖623の2