栃木・那珂川 オカマリ、念願の初アユとご対面

獲物のアユを手に笑顔を見せるオカマリ(右)とコーチ役の岡崎さん

<パパかっこいい! 大人の釣り>

釣り大好きタレントの「オカマリ」こと岡田万里奈(25)が、栃木・那珂川で16日に行われた女性限定「第2回 芭蕉の里くろばね 那珂川レディース鮎釣り大会(鮎レディ)」に、大会アンバサダーとしてゲスト参加した。地元のアユ釣り名人、岡崎孝さん(51=栃木県那珂川町)に教わりながら、オトリアユを含めて8匹を確保。昨年は1匹も釣れずに悔しい思いをしたが、的確な場所選びとアドバイスで、念願のアユとの「ご対面」を果たした。

オカマリは焦っていた。アユがいない。釣り開始の朝8時30分から那珂橋上流の深瀬で岡崎さんとオトリを流していたが、釣れたのはウグイ1匹だけ。「これでは2年連続で釣果ゼロになる。何とか釣りたい」。2時間後、思い切って場所を移動した。

大会参加者の多くが釣っていた、那珂川歩道橋上流の1級ポイント「町裏」を通り抜ける。岡崎さんと、高岩下流で流れが開けたアシ際の瀬に入った。

これがハマった。川を見ると、水中に沈んだ大石に流れがぶつかって上下にバウンドしたり、下流に向かって左右に分かれている。アユはそんな石の裏や脇に縄張りを作る。侵入する部外者のアユに体当たりする。「アユは石を釣れ」という格言もあるほどだ。

そんな習性を利用してオトリを流し、針に掛ける友釣りで、雷雨が激しくなってやめた午後0時45分まで、ほぼ10分に1匹のペースで掛けた。「浅い深いに関係なく、石がしっかり固まっている場所を見つけることが、この時期の那珂川でアユを釣るポイントなんです」(岡崎さん)。

まさに、場所選びがそっくり釣果につながった。オカマリは、日本友釣会連盟相談役で日刊釣りペンクラブの相吉孝顕会員(85)の言葉を思い出していた。「アユを釣るには、1、場所、2、オトリ、3、上手(腕前のこと)」。昨年、この大会に出る前にもらった助言通りだった。「いい場所を選び直してもらえて良かった」。

昨年から、よその川を含め、アユは15回ほど釣行した。岡崎さんによると、オトリの泳がせ方や、獲物が掛かった後のやりとりは問題ないし、あとは場数を踏めば上達できるという。

今回、大会アンバサダーとして招かれたため、釣果はあくまで参考だが、上位に相当する記録。すっかり気を良くしたオカマリ、「もちろん来年も参加します」と張り切っていた。

▼問い合わせ 人見釣具店【電話】0287・54・0556。

▼遊漁料 年券1万円、日釣り券2500円(現場売り3300円)。女性は半額。オトリアユ3匹1000円。