＜フィッシング道＞

マイカが岸寄りした日本海側積丹町の幌武意沖へ20日、出掛けた。晴れ、風は弱く、波は1メートル。シーズンも中盤になり、良型～大型を中心に、専用のイカ箱に20～40匹収まるサイズが数釣れた。

午後5時、幌武意漁港から第38浜丸（長内春樹船長、【電話】090・3116・6970）に12人が乗船、10分ほどの前浜沖に向かった。6～7号オッパイ針、ヘラ針、オモリ150号。水深は70～85メートル。

港から近いポイントとあって、到着してもまだ明るかった。それでも、数人が仕掛けを下ろすと、ぽつりぽつりと釣れ始めた。暗くなって集魚灯にスイッチを入れると、タナ30～40メートルでアタリが良くなり、大漁を予感させた。

1人に2、3匹付くことが多く、それ以上の数を掛ける人もいた。それとともに、マイカが吹きかける海水とスミが飛び交い、船上のあちらこちらで歓声が上がった。群れによって型はまちまちで、6号オッパイ針には小型が数多く付き、7号オッパイ針やヘラ針には大型が付いた。参加者は仕掛けを替えながら、思い思いに狙った。

釣果は氷を入れた発泡スチロールの箱や大型クーラーに収納する一方、サイズによってイカ刺しやイカ飯用に選別。中には、その場で沖漬けにする人もいるなど、遠方から参加した人も満足した様子だった。

翌21日午前1時の沖上がりまでに18～24センチが1人当たり100～230匹。イカ箱に並ぶサイズに換算すると、25～30匹が主流で、20匹の大型もあった。長内船長は「マイカ釣りは本番間近で、型はさらに大きくなってくる」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己＝65】