北海道・岩内沖 五目狙い、悪条件でもクーラー満杯

釣り上げた大型マダラを披露する札幌市の瀬波孝夫さん

<フィッシング道>

日本海側岩内沖へ7月28日、五目を狙って出掛けた。霧雨、風は弱く、波は1・5メートルでウネリがある中、マダラを主体にヤナギノマイやホッケなどが釣れた。

午前5時、岩内町岩内漁港から千鳥丸(寺田潮船長、【電話】090・6266・2282)に3人が乗船、20分ほどの沖に向かった。胴突き仕掛けにオモリ200号。水深135~145メートル。餌はイカとオオナゴを使用した。

早朝はヒラメに狙いを絞ったものの潮が動かず、1匹釣れただけ。そのため、潮回り次第で改めてトライすることに。すぐに五目に切り替え、水深140メートル前後に仕掛けを下ろした。しかし、ここでも潮目は変わらず、食いは渋かった。マダラやホッケがぽつりぽつりと単発で釣れる程度だった。

何度かポイントを移動すると、ヤナギノマイが釣れた。時間の経過とともに潮が動き始めてからは、マダラがダブルやトリプルでヒット。一度に針数の5匹を掛けた人は、巻き上げるのに必死の形相。竿(さお)は今にも折れそうなぐらい大きくしなり、電動リールも悲鳴を上げた。

後半はヤナギノマイやホッケ、マダラが同時に掛かることも珍しくなかった。沖上がりは正午。1人当たりの釣果は60~90センチのマダラが20~25匹、25~28センチのヤナギノマイが10~15匹、33~38センチのホッケが5~10匹、この海域では珍しいアオゾイも30~35センチが2~6匹。決して好条件とはいえない中でもクーラー2つを満杯にし、満足いく釣行となった。

寺田船長は「ヒラメを含め五目釣りは今後も期待できる」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=65】