千葉・保田「村井丸」のファミリーフィッシング

クーラーいっぱいに魚が釣れて大満足

<ママも一緒に! 家族で釣り>

いよいよ夏本番、今年こそ釣りを始めたいというアナタ、まずは短時間の船釣りからやってみませんか? 千葉・保田「村井丸」では、初心者や家族連れを対象にしたファミリーフィッシングを行っている。港から3~5分ほどの近場でサビキ5本針を落とし込む。乗船も3時間と、通常の約半分で手軽だ。アジ、サバなど何が掛かるかは、上げてみてのお楽しみ。申し込み方法から実際に釣るまでのノウハウを紹介しよう。

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【電話】宿泊やチケットなど、ネット予約全盛だが、釣り宿の大半は電話予約制だ。釣りの経験、サオを持っているかレンタルかなどをスタッフが尋ねる。「正午から午後3時くらいに電話をするのがベスト」と、ファミリー船のかじを取る志村秀行船長(52)は言う。午前中に釣りを終えて釣り宿に戻り、この時間帯に応対する。船長は翌朝、早起きの分、夜8時すぎのドタキャンはNGですよ。

【用意するもの】着替え、帽子、タオル複数本、カッパ上下、ライフジャケット(着用義務付け)、長靴。靴は、マリンシューズでもいい。子供は、はきつぶしかけている上履きが、船上で滑らないので意外と役に立つ。

【クーラー】飲み物と、釣れた魚を入れる。なければ、釣り宿で1000円前後で発泡スチロール製クーラーも販売している。

【あると便利】空いたペットボトルに水道水を入れ、クーラーで冷やす。釣りの途中や帰港後に肌や頭をぬらすと気持ちいい。釣り糸を切るハサミ、魚に奥までのみ込まれた針を外すプライヤー、魚をつかむグリップを持っていると便利。

【天気予報】釣り前日の夕方6時55分放送のNHK「気象情報」を参考に。この番組で天気図を見て、出船の有無を判断する船頭は多い。「出られない場合は、うちから連絡します」。雨でも無風なら出られるし、晴れでも強風なら出られない。自分では決して判断しないように。

【出船】「余裕を持って60分前までに飲食物の調達を済ませ、宿に来てください」(志村船長)。人数がそろえば早めに出船する。

【日焼け&熱中症対策】帽子は必需品。首筋が焼けないよう、タオルは首に掛ける。日焼け止めは出船前に塗っておく。次のシーズンに着ない薄手の長袖があるといい。熱中症対策用に、飲み物は多めに。お茶や水だけでなく、スポーツドリンクや甘酒、果物の缶詰なども。飲料はクーラーで冷やしておけば、釣りの最中に首筋や肌に当てられる。

【さあ、釣ってみよう】出船直後、船長が釣り方をアナウンスしてくれる。「水深20メートルでコマセを出してください」と言われたら、その分、リールから糸を出す。10メートルごとに赤→青→黄色→緑などと色が変わる。各色とも、1メートルおきに白と黒の2色が目印。これで水深に合わせる。コマセを振ったら、アタリを待つ。ブルブルッとアタリがあったら、ゆっくり合わせて一定のペースでリールを巻く。主に釣れるのはアジ、サバ、イサキ、ソウダガツオ、カサゴなど。コマセカゴが頭を見せたらサオを立て、仕掛けを上げる。この時、胸元まで引き寄せたオモリを、サオを持つのと別の手でつかみ、体を左右どちらかに向けて、サオを置く。掛かった獲物は船内で外す。カサゴは背びれに毒があるので、要注意。

【サビキ5本針】コマセカゴの下の仕掛けは、サビキ5本針(長さ1・6メートル)にオモリ40号。5本針が多ければハサミで切って、3本針(同約1メートル)に短くすれば扱いやすい。

【港に帰ったら】ゴミはきちんと分別して船内のごみ箱に。村井丸の軽トラックに積んである氷を、必ずクーラーに入れる。新鮮な状態で持ち帰ってください。塩焼き、刺し身など、おいしい調理方法は、船長が教えてくれますよ。

◆船 保田「村井丸」【電話】0470・55・1121。ファミリーフィッシングは、午前7時30分から10時30分と、正午から午後3時の1日2便。1人4000円、ペア7500円。氷・コマセ付き。貸しザオ1本500円。ライフジャケットのレンタルもあり。仕掛けやオモリなどは店舗でも買える。船はトイレ、お湯のポットなど完備。店舗と船着き場は少し離れており、分かる人の車について行くといい。車の駐車証は宿で受け取り、車内の見やすい場所に置いておく。http://www.muraimaru.co.jp。