滋賀甲賀市・甲南へらの池 ヘラ43cm筆頭62匹

43センチの美形ヘラブナを手に笑顔をみせる筆者

<ヘラFISHING>

滋賀・甲賀市にある「甲南へらの池」で先日、所属クラブの例会が行われ、17人が参加し、ヘラの総重量を競った。午前中の試釣りはペレット系ダンゴの底釣り、午後からの例会は15尺竿の宙釣りで攻め、午後4時までに33~43センチを合計62匹。例会は22匹(16キロ)で優勝した。人が多く、ヘラにプレッシャーがかかる中、長ハリスで攻略。夏らしいペレット系ダンゴの釣りで大型を釣り上げることができ大満足の釣行だった。

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午前6時半ごろ、2号桟橋の道路向き中央に構えた。甲南へらの池は、重量勝負の場合、手返しの早い短竿の宙釣りで平均サイズの数釣りをするか、警戒心の強い大型のいる沖または、底狙いで1匹の平均重量を上げる釣りをするかの2択になる。今回は後者を選択。12尺竿を継ぎ、ペレット系ダンゴの底釣りで開始した。

比重があるペレット系ダンゴは小型に食べられにくく、大型が好む傾向がある。混雑度は約80%。人的プレッシャーが高い中、小指の爪ほどの餌をテンポよく打っていき、餌が溶け、ウキのトップが返すまでにサワリが出なければ打ち返す。15分ほどした時、弱いサワリの途中にチクッとウキが入り、33センチのヘラが釣れるが、続かない。餌の開きをよくしてもダメ。次はハリスを10センチほど伸ばしてみた。すると、明らかにウキの動きが良くなり、カチッとした鋭いアタリで40センチを仕留めた。ハリスの長さ調節が功を奏し、釣れたではなく、釣った1匹だった。

その後は大きな変更はせず、ウキの動きが弱いときは餌を角ばらせ、動きがあればていねいに付けるといった小まめな餌付けの変化でアタリをつなぎ午前11時半までに40匹ゲット。例会へ向けて手応えを得た。だが大型が思ったほど釣れない。そこで規定いっぱいの15尺竿を使ったペレット系ダンゴの宙釣りに切り替え正午に競技を開始した。

タナは1メートル50センチ。中指の爪ほどの餌で打ち返すと開始3投でズバーッとウキが入り、35センチをゲット。開始30分で6匹釣り上げ、スタートダッシュを切るが、その後はヘラが無数に寄り、カラツンが多くなる。

餌の付け方や硬さをいろいろ試すが、理想のウキの動きにならない。それならと午前中同様、ハリスを伸ばす(上40→50センチ、下50→65センチ)とウキがなじんでいきトップの先端まで沈んだところでズバーッ。糸鳴りするほどの引きをみせたのは狙い通りの43センチ。これぞ夏のペレ宙釣り。

その後もウキがなじんでからのアタリに的を絞ると良型が釣れ続き、午後4時までに40センチ級を中心に22匹(16キロ)釣り上げ、優勝した。しっかりアタリを見極めることと、ハリスを長めにとり、餌の落下速度を遅くすることで活性が下がったヘラに口を使わせた。【日刊FPC・土屋直人】

【問い合わせ】甲南へらの池【電話】0748・86・1127。営業時間は9月まで平日が午前6時半~午後5時、休日は同6時~同5時。10月からは平日午前7時~午後4時、休日は同6時半~同4時。第3金曜は定休、ただし臨時休業あり。釣り料は平日1日2000円、土日祝1日2100円、半日1600円。満70歳以上と女性、高校生以下は平日、土日祝ともに1500円。食堂あり。

【交通】名神高速道の草津JCTで新名神道路に入り、甲南ICを出て広域農道(県道337号)を南下。産廃処理場を過ぎ、次の路地を右折。道なりに坂を上がると右手に池がある。

【今後の見通し】8月いっぱいまでは両ダンゴの底、宙釣りで好釣果が望める。大型を狙うには今回のようなペレット系の両ダンゴが効果的だ。混雑していなければ数狙い。混雑していればヘラが分散され、大型の可能性が高くなる。また、食い渋ればトロロエサをクワセにしたトロ巻きの宙釣りも実績が高い。

◆餌 「バラケバインダーフラッシュ」「浅ダナ一本」各200ccに水200ccを入れ、40回ほどかき混ぜ、2分放置し「ペレ軽」500ccを入れ、40回ほどかき混ぜて完成。暑さでエサが粘ってしまうため、粘りを感じたときは新しいエサに作り直すと、アタリが続いた。