北海道・小樽沖 強風なんの秋ヒラメ60センチ超

竿頭の7匹を釣った永井さん

<フィッシング道>

秋ヒラメを狙って21日、日本海小樽沖に出掛けた。晴れてはいたが風は強く、波1・5メートルでウネリがあった。船酔いでダウンする人もいる中、45~62センチの中型サイズが1人当たり1~7匹とまずまずの釣果となった。

午前11時、小樽港から凌駕(高橋満義船長、【電話】090・7058・4829)に8人が乗船し、1時間ほどの沖に向かった。ヒラメ用仕掛けにバケ600グラム。餌はオオナゴを使用した。

強風と高波を考慮し、活発な食いが見込まれる早朝を避けて出漁。午後3~4時にかけての夕方の食いに期待した。潮の流れが速い中、水深45~50メートルに仕掛けを下ろすと、50センチ前後がぽつりぽつりと釣れた。船が流されるため、周りの人と糸が絡むことが多く、何度もポイントを移動した。

この日は、ヒラメ釣りでは天敵となるフグは少なかったものの、それでもべた底に仕掛けを止めておくと餌を取られた。そのため、底付近を狙って竿(さお)を振り、邪魔を防いだ。

たまに45~60センチオーバーが一度に2、3人に掛かることがあり、慎重にタモで取り込む一方で、船縁で針から外れてしまうことも。日が傾いて、改めて食い付きを待ったものの、期待は外れて相変わらず単発で釣れる程度だった。

ベテランの釣り人でも船酔いする中、札幌市から参加した高校1年の永井龍誠さんが大健闘。ヒラメ釣りは3回目ながら、上級者と同じく良型を7匹釣って竿頭の1人になった。船酔いするどころか、すっかりコツをつかんだようで、笑顔を振りまいていた。

沖上がりは午後5時。高橋船長が「秋ヒラメはこれからが本番」と話していた通り、翌22日の出漁では船中75匹、竿頭20匹と絶好調だったとのこと。条件次第で、大漁を期待できそうだ。【リポーター・竹鼻雅己=65】