和歌山・有田川 海産アユ13~22・3cm追い活発

背ビレの長い22・3センチのアユを手に笑顔の筆者

<アユFISHING>

アユ釣りシーズンはまだまだ終わらない! 後半に追いが活発になる海産アユの数釣りを楽しもうと19日、和歌山・有田川の二川ダム下流に出掛けた。午後3時から「久保田おとり店」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)下のトロ場に入川。オトリの泳ぐスピードを管理しながらのストップ&ゴーのパターンがはまり、2時間半で13~22・3センチを27匹追わせた。目印が次々に走り、胸が躍る入れ掛かりを堪能した。

9月は海産アユのベストシーズンだ。午後3時ごろ、粟生地区の「久保田おとり店」下のトロ場に入った。水位は減水気味で濁りなし。ここは底に変化があり、大小の石がびっしり入ったトロ場になっている。水深が浅く、水面も鏡状のため、野アユの警戒心が薄れる夕方を狙って、中洲に渡り、左岸から竿を出す。

水中を観察すると手前から2メートルほどのところに縄張りアユが侵入してくる野アユを追い回しているのが確認出来る。これは期待出来そう。ワクワクしながら仕掛けをセットし、オトリを送り出す。まずはサイトフィッシングで下流からゆっくりと追いアユにオトリを近づけていくと縄張りに入った瞬間、勢いよくアタックしてきた。しかし、オトリの逃げるスピードのほうが速くて掛からない。

もう1度、オトリを引き戻して入れ直す。今度は少しオトリにテンションをかけ、止めるとヒット。2匹のアユがギラッと光り、目印が上流へ走る。タモに飛ばしたのは追い星が二重に出た16センチのきれいな海産アユだった。素早くオトリを交換。上流へ泳がせると今度は目印がビューンとぶっ飛ぶ入れ掛かり。

だがオバセを入れ、オトリまかせで泳がせると、ところどころで横へ逃げたり、スピードに変化が出て追われる気配はあるものの、ハリ掛かりしない。そこでラインを張り、ゆっくり泳がせる。反応があるところでオトリにテンションをかけて少し止めたあと、ラインを緩ませて泳がせるとガツン、ギュイーン。爽快なアタックをみせたのは尾ビレまで黄色い18センチだった。

どうやらやる気のあるアユはいるが、追う距離が短い感じ。その後も同様にストップ&ゴーで泳がせるとこのパターンが的中。次々に竿が曲がる夢心地。反応がとまれば、少しずつ上流へ移動し川底に変化があるところを同様に狙うと追いが続く。そしてこのエリアで一番水深があり、石も大きなポイントで良型がヒット。ゆっくりとオトリを上流へ泳がせると、目印がフッと止まり、一気に水中へ。グイグイ底に突っ込み、抵抗されるが、慎重に浮かせて引き抜いたのは背ビレの長い22・3センチ。平均サイズが15~16センチなので、突然のサイズアップにびっくり。ここで20~21センチを3匹ゲット。午後5時半まで、じっくりと泳がせ釣りを堪能し、13~22・3センチを27匹で納竿。夕まずめのゴールデンタイムを満喫し、終了した。【日刊FPC・下田成人】

【今後の見通し】粟生地区のアユは若く、たくさん見えているので、しばらくは数釣りが期待出来そう。しかし、一雨ごとに産卵を意識し始めたアユが下流へ下りだすので、終盤にかけては下流域が数釣りのポイントになる。金屋、吉備地区は上流部に比べ、水温が高く、例年、10月の下旬まで友釣りが楽しめる。

【問い合わせ】有田川漁協【電話】0737・52・4863、久保田おとり店【電話】同・22・0364。

【交通】阪和自動車道の有田ICを有田、金屋方面に出て信号を左折。県道22号、国道424、480号を経由。清水、花園方面へ。岩倉発電所を過ぎて少し走ると右側に久保田おとり店がある。