マダイダービー始まるよ~ 本番前に御前崎へGO

2キロジャスト。きれいな赤いマダイだった

<ママも一緒に! 家族で釣り>

今春もマダイダービーが近づいてきた。駿河湾では御前崎「博栄丸」、久料「魚磯丸」、戸田「たか丸」、安良里「ふじなみ丸」の4地区で「駿河湾マダイダービー」が、そして東京湾では久里浜「大正丸」、八景「太田屋」、勝山「宝生(ほうせい)丸」、富浦「共栄丸」の4地区で「Tokyo Bayマダイダービー」がともに3月14日からスタートする。そこで、マダイの活性が高くなってきた御前崎でサオを出してみた。

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あともうちょいですね、マダイダービー。駿河湾と東京湾ではそれぞれ4地区を舞台にして3月14日(土)から5月24日(日)の72日間、マダイ3匹の合計重量で競われます。

「大会を意識しすぎて緊張して普段の実力が出せない」「土日に休みがとれないので大会とは縁がなくて」「他人と競うのが苦手なんです」というあなた、そして「コマセマダイがとってもとっても大好きなんです」と思っているあなたを待っています。

マダイダービーはいつも通りに乗船していただくだけでけっこうです。曜日は関係ありません。期間内の72日間で3匹を釣ってください。その総重量を記録とします。何度でもチャレンジしてください。1匹からの記録更新ができます。

釣果ゼロに終わっても、その悔しさや反省を踏まえて、次回に花開くこともあるかもしれません。期間内、大きなチャンスが転がっている-それが、マダイダービーなんです。

そこで、コマセマダイ釣りで盛り上がる御前崎「博栄丸」に乗り込んできた。朝のうちは前日までの暴風からのウネリが海上に残っていたが、次第に波もおさまって、港に戻るころにはすっかりナギになっていた。

マダイ、いますね。ただし、エサ取りの外道も多くて、ちょっと目を離すとエサのオキアミだけ食われてしまう。

どうすればいいのか?

コマセカゴに入れるオキアミは少なめにする。コマセを派手に多めにまくと、魚は集まってくるものの、逆にお目当てのマダイを遠ざけるだけになってしまう。コマセは誘う程度のパラリ、パラリが理想で、外道を寄せ付けずマダイが気になるように工夫をしよう。

えっ、工夫って?

大澤洋輔船長は釣り場に着いたら狙うタナ(魚の泳層)をマイクで教えてくれます。そのタナにハリスの長さ(10メートル)を足してセットしたら、サオを置かずに手に持って50センチぐらいでいいので上下にゆっくり動かす。これが「誘い」であり「工夫」なのだ。

船長の指示ダナが34メートルとしたら、リールのデジタルカウンターではなく、道糸の出て行く色を見る。1色が10メートルだから、4色(40メートル)と1メートルごとの目盛りが4回(4メートル)まで下げてから10メートルを上げればいい。

このタナとはなんだろう?

コマセカゴ(100号)の海中での位置になる。つまり魚を誘うコマセを振りまく道筋を決めることにつながる。

御前崎沖で特徴的なのは、潮の流れが速いため、10メートルのハリスを真っすぐにするために、途中でガン玉4~5個を均等に打つか、ハリスの太さをハリに近づくごとに細くする「テーパー」にして、ヨリモドシをガン玉の代わりにするやり方もある。

タコボウズ記者(寺沢です)は、コマセカゴを装着した片天ビンの長いアームに1メートルのクッションゴムを付けて、その下にハリス8号3メートル、6号3メートル、5号2メートル、4号2メートルで計10メートルとした。ハリスのトラブルがあっても、ハリにつながる4号2メートルを結び直すだけでいい。

取材日はこの「上下50センチ行ったり来たり作戦」が成功し、タコボウズは2キロの丸々としたマダイを釣り上げることができました。リールのドラグは緩めに設定しておいて、マダイが真下に逃げても道糸が出やすいようにしていたのが幸いした。

この日はほかに7人がサオを出していて、同じく2キロのマダイが1匹とメイチダイ、アオハタ、カサゴ、シマアジなどがあがって、船内はにぎやかなクーラーボックスができあがっていった。

2月20日4・1キロ、29日4・4キロも釣れているので、大物のチャンスはまだこれから広がっていきそう。迫り来るダービーの予行演習に駿河湾に繰り出してみよう。【寺沢卓】

◆御前崎「博栄丸」【電話】0548・63・3337。マダイ乗合船は、御前崎港に午前6時集合、午後1時納竿で、氷付き1万2000円。エサは別でオキアミブロックは1枚1000円。マダイダービーは、初回に船代のほかに参加料金1000円を支払うと日刊スポーツロゴ付き3ウェイライトを参加賞としてゲットできます。以後、ほかの3地区でもエントリーできます。