兵庫・明石 超感激125センチ、ドラゴンタチウオ

迫力満点の125センチ(指6本幅)のドラゴンタチウオを仕留めて大喜びの赤田さん

<乗合船FISHING>

合わせのタイミングを探す面白さ、荒っぽい引きが人気を呼んでいるタチウオのテンヤ釣りを楽しもうと26日、兵庫・明石の「丸松乗合船」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)で兵庫・神戸沖へ出た。冷凍のイワシやサンマの切り身の餌で狙うと朝イチから入れ掛かり。竿頭で70~110センチを54匹(少ない人でも25匹)釣り上げる爆釣だった。メーター超も多数あがり、最大125センチのドラゴンタチウオを仕留めた人や100センチのブリに90センチのサワラを釣り上げる人もあった。今シーズンの神戸沖は魚影がかなり濃いようで期待大だ。

ウイーン、ウイーン、ウイーン。朝イチから納竿間際までタチウオを引き上げる電動リールの巻き上げ音が鳴りっぱなしだった。しかもポイントを移動することなく、同じ筋の流し返しで入れ掛かり。神戸沖の水深は80メートルほどで、食いダナは60~70メートル。タチウオのテンヤ釣りは誘いをかけてコツコツコツと竿先を小さくたたく前アタリをとらえたあと、やや強めに竿先を引き込む本アタリを掛け合わせた瞬間がたまらない。この日は大半の人が変化をつけたストップ&ゴーで大当たり。

70~110センチを54匹釣った竿頭の尾上武史さん(神戸市)のヒットパターンは強弱をつけた3段しゃくりで誘い、微速巻き上げで食わせるというもの。「小さめに切ったサンマの切り身を細くテンヤに巻き付けることでエサ持ちをよくしたのも良かったみたいです。今夜は刺し身、あぶり、てんぷらにして仲間とタチウオパーティーをします」とにっこり。45匹で2番手の大山浩さん(神戸市)は「数回しゃくったあとに止めるとアタるので、強いアタリをかたっぱしから合わせました」と話す。

サイズも、メーター超がよく交じり、右舷中央で大物を狙う赤田祐己さん(岡山市)が125センチ(指6本幅)のドラゴンをゲット。「3回しゃくって止めた瞬間にガツーンと食ってきた。リールが巻けないほどの重たい引きでした。こいつを釣りにきたので超感激です。しばらく明石通いが続きそう」と大喜び。左舷でも、児嶋俊彦さん(赤穂市)が115センチを手にしてにんまり。「鋭く小さな誘いを掛けては止めることを繰り返すと、食ってきました」と良型を披露した。

そして予想外の大物までヒットするお祭り騒ぎ。なんと、1メートルのブリがタチウオテンヤを丸飲み。仕留めたのは、小池進さん(神戸市)で「こんなことがあるんですね」と驚き顔。ほかにも90センチのサワラを釣り上げ、周りの視線を独り占めに。数、型ともに満足したところで正午すぎに納竿した。神戸沖を知り尽くしているベテラン船長の巧みな潮読み、ポイント選びがずばり的中した。【近江康輔】

【今後の見通し】タチウオは2月末ごろまでロングランで狙える。魚影が濃いので神戸沖で終盤まで釣れ続きそう。11月からはマダコ釣りも始まるので楽しみ。良型に期待したい。ほかにもマダイ、カワハギ、アオリイカの別船があるが、こちらの出船は状況次第。詳細は問い合わせを。

【問い合わせ】丸松乗合船【電話】090・6981・4620。各乗船料は次の通り。神戸沖タチウオ7500円(餌付き)、マダコ7500円、マダイ8500円、アオリイカ7800円、カワハギ7500円。集合時間は要確認。林崎漁港には小松乗合船(日刊銀鱗倶楽部加盟店)【電話】078・923・8711がある。

【交通】JR山陽本線の明石駅下車、タクシーで約5分。送迎可能(要予約)。車は第2神明道路・玉津ICを出て国道175号を南下。和坂の信号を左折し同2号へ。明石川に架かる橋を渡り、すぐの信号を右折。明石浦漁協前を右折し約200メートルで同乗合船。