渓流釣りシーズン到来 東京・秋川で“美”ヤマメ

良型ヤマメを手にする相吉さん

<釣りをしようよ!!>

今年も渓流釣りのシーズンが到来する。東京・秋川をはじめ、関東の一部の水系では3月1日、待ちに待った解禁となる。水がぬるみ始めたこの季節、ヤマメやイワナ、アマゴなどが食ってくる。昨年は新型コロナウイルスの影響で、満足に釣りができなかった人も多いはず。マスク着用や社会的距離、「密」を避けるなどのルールを守って楽しみましょう。沢や谷でサオを出して遊んで半世紀、渓流釣りのレジェンド、相吉孝顕さん(87)に秋川のガイドをしてもらった。

秋川は、東京の奥座敷でもある三頭山から多摩川へと流れ込む。源流の檜原村は、都唯一の村でもある。流程20キロにも及ぶ渓流で、夏には天然アユの遡上(そじょう)も見られる。そんな豊かな水系で、美しいヤマメが掛かる。

3月1日の解禁は上流の沢戸橋からで、本流は本宿までの約7キロが釣り場となる。地元の秋川漁協が解禁前に放流するヤマメの成魚(今年は約8万匹)がたまりやすいポイントも多くある。中には23センチ(100グラム)のサイズもいる。このほか、漁協では昨年3月末に稚魚15万匹、同11月に発眼卵20万粒の放流もしており、上流部まで魚影はかなり濃いとみる。

本宿で南北に分岐するが、本命の南秋川は滝場となるので、笹野にある物産店の横から川へと入る。ここから小坂志沢の合流点までもいいポイントだ。矢沢も入渓点。解禁当初は人里(へんぼり)あたりまでが無難かと思われる。

春とはいえ、山道ではまだ路面が凍結して滑る場合もある。寒さ対策も万全に。また、川をよく見て安全を確保してください。

体が冷えたら、あきる野市内にある「秋川渓谷 瀬音の湯(http://www.seotonoyu.jp/)」にゆっくり漬かってみては。「温泉総選挙2020 うる肌部門」で2年連続で全国第1位を受賞した自慢のお湯も、釣りの後の楽しみですから。

<各河川メモ>

【注】<1>料金(日=日釣り券、現=現場売り、年=年券)<2>放流情報<3>問い合わせ。

※一昨年の台風の影響等、各河川で災害復旧工事の場所あり

【群馬】

渡良瀬川本支流(桐生川など)

<1>日1500円 現3000円 年8000円

<2>ヤマメ成魚2540キロなど

<3>両毛漁協【電話】0277・32・1459。

https://www.ryomo-fishing.com/

※キャッチ&リリース(再放流)区域あり

神流川上流本支流

<1>日2000円 現4000円 年1万1000円

<2>ヤマメ(イワナ含む)成魚6300キロ、ヤマメ稚魚3万匹など

<3>上野村漁協【電話】0274・59・3155

https://www.ueno-fc.com/

神流川中流本支流

<1>日1500円 現3000円 年6000円

<2>ヤマメ成魚1500キロ、稚魚7万5000匹など

<3>南甘漁協【電話】0274・57・3464

http://blog.livedoor.jp/kannamachi/

那珂川本支流(余笹川、蛇尾=さび=川、箒川の一部など)

<1>日1500円 現3000円 年7000円

<2>ヤマメ(成魚・稚魚計)約3000キロなど

<3>那珂川北部漁協【電話】0287・54・0002

http://www.nakagawa-hokubu.or.jp/

【埼玉】

荒川上流本支流(浦山川、中津川、大洞川等)

<1>日1800円 現3000円 年7000円

<2>ヤマメ成魚2400キロ、稚魚6万5000匹、発眼卵10万粒、ニジマス1100キロ

<3>秩父漁協【電話】0494・22・0460。

https://gk-chichibu.blog.ss-blog.jp/

【東京】

秋川(沢戸橋上流本支流)

<1>日2000円 現4000円 年6000円

<2>ヤマメ成魚8万匹、稚魚15万匹、発眼卵20万粒

<3>秋川漁協【電話】042・596・2215。

https://akigawagyokyo.or.jp/

峰谷川・小袖川・岫(くき)沢

<1>日1000円 現1500円(3月1日のみ峰谷川は1550円) 年4000円

<2>イワナ、ヤマメ成魚各40キロ、稚魚各3万匹、ニジマスの放流も

<3>小河内漁協【電話】0428・86・2623。

【神奈川】

酒匂川本支流

<1>日1500円 現2500円 年1万2000円

<2>ヤマメ成魚、稚魚計442キロ、イワナ30キロ

<3>酒匂川漁協【電話】0465・37・4277

http://www.sakawagawa-gyokyou.jp/

※玄倉(くろくら)川などは災害復旧工事のため入れない。世附(よづく)川や中川等は一部で工事中。

【静岡】

興津川本支流

<1>日1500円 現2500円 年7000円 高校生以下と女性、身障者は割引

<2>アマゴ成魚200キロ

<3>興津川漁協【電話】054・393・3894

http://okitsugawa.com/

狩野川本支流

<1>日1200円 現1700円 年6600円

<2>25、26日に狩野川本支流にアマゴ成魚各300キロ、27日には支流の黄瀬川にニジマス120キロ予定

<3>狩野川漁協【電話】0558・72・5945

https://kanogawa-gyokyo.jimdofree.com/

気田川本支流

<1>日1500円 現2500円 年7000円

<2>解禁日前にアマゴ成魚300キロ、5月中旬に稚魚1万匹予定

<3>気田川漁協【電話】053・985・0211

【山梨】

釜無川本支流

<1>日1000円 現2000円 年5000円

<2>アマゴ成魚10万匹、幼魚1万3200匹等

<3>峡北漁協【電話】0551・27・2580

http://kyohoku-gyokyo.com/

道志川本支流

<1>日1200円 現2000円 年6000円 小学生無料、中学生・女性・身障者半額

<2>ヤマメ成魚3000キロ、追加放流の予定あり

<3>道志村漁協【電話】0554・52・2966、釣り情報【電話】0554・52・2669

https://r.goope.jp/doushigyokyou/info/3776390

桂川下流本支流(鶴川、葛野川、笹子川)

<1>日1000円 現1500円 年5000円

<2>ヤマメ成魚3万3000匹など

<3>桂川漁協【電話】0554・63・0083

https://www.katsuragawa-gyokyo.net/

富士川本支流(佐野川、福士川、戸栗川、常葉川など)

<1>日800円 現1200円 年4000円

<2>アマゴ成魚720キロ、稚魚3万匹、イワナ稚魚4000匹等

<3>富士川漁協【電話】0556・62・2000

http://fujikawa-gyokyo.or.jp/