静岡・興津 「梅雨イサキ」脂ノリノリ40cm超も 太田唯が初挑戦

「激ウマイサキ」を笑顔で披露する太田唯

<釣りをしようよ!!>

梅雨というとジメジメしてちょっと嫌なイメージだが、この時季旬なのがイサキ。「梅雨イサキ」という言葉もあり、脂ノリノリ。中でも、駿河湾石花海(せのうみ)のイサキは「激ウマイサキ」とも呼ばれ、型も大きめだ。女優太田唯(25)が静岡・興津「大和丸」(大多和勝己船長=63)でイサキ五目釣りに初挑戦した。

イサキというと、小ぶりなものがスーパーなどで安価に並んでいることから手軽なイメージがあるかもしれないが、実は、ブランドイサキもあるほどの高級魚。特にこの時季は産卵前でよく肥え、たっぷり脂を蓄えている。そんな「梅雨イサキ」の中でも「激ウマイサキ」の異名を持つのが石花海のイサキだ。大多和船長は「500メートルくらい先が駿河湾トラフで、そこから湧き出るミネラルをプランクトンが食べているので、この周辺の魚はみんな肥えている。イサキも大きい物は40センチを超える」と説明した。

BS釣りビジョン「大漁!関東沖釣り爆釣会」6代目リーダーの太田だが、意外にも、駿河湾もイサキ釣りも初体験。「昨夜ニッカン釣りチャンネルの哀川翔さんを見て予習しました。まずはイサキを釣って、その後はゲストもいろいろ釣りたい。楽しみです!」と胸を躍らせていた。

「コマセはちょっと出る程度で大丈夫。コマセカゴを指示ダナからハリス分落として3回しゃくったら、指示ダナまで巻き上げて待ちましょう。イサキは口が弱いので、アタリで出たらゆっくり巻き上げてください」。大多和船長のレクチャーを受けて仕掛けを投入。何度か投入すると「あれ? これ、当たっているのかな? 何か不思議な当たり方ですね」。だがこれは痛恨のバラシ。「私がモタモタしたから…」と悔やんだ。

しかし、本命を見るまでにそれほど時間はかからなかった。“不思議な当たり方”からゆっくり巻き上げると、今度は慎重に仕掛けをたぐり寄せる。そこには35センチおなかパンパンの本命がいた。「初イサキ、キタ~!」。その後、イサキ、サバと上げるが、徐々に顔が白くなっていく。実は、船酔いとも闘っていたのだ。

この日は波が高く、ウネリも大きい上に雨。「ちょっと休んできていいですか?」。キャビンで横になったが最後。「大丈夫かなと思って起き上がると、すぐに気持ち悪くなってしまって…」。太田の初挑戦はわずか2時間で終了。陸に上がると「悔しいのでまたリベンジしたい」と言う一方で、「イサキの引きを味わえて良かった。釣った激ウマイサキは持って帰って食べます」と、すっかり回復していた。

釣り上げた貴重な2匹は1日寝かせ、自らさばいて刺し身となめろうで味わった。「何これ~。脂がすごい。激ウマで日本酒が…(笑い)」と感激。「今回は早々に撃沈してしまったので、こんなにおいしいのならまたリベンジしたい」と改めて誓った。

大多和船長によれば、「この辺では7月半ば辺りまで(イサキが)卵を持っている。その間の勝負です」という。石花海の激ウマイサキで、梅雨のモヤモヤを吹き飛ばせ!【川田和博】

◆太田唯(おおた・ゆい)1995年(平7)9月25日、奈良生まれ。日本テレビ系「今日から俺は!!」SPドラマ等に出演、短編映画「MAKHALISS」で主演。釣りはBS釣りビジョン「大漁!関東沖釣り爆釣会」6代目リーダー就任の18年に始め、今年で4年目。今や、オーダーメードで専用釣りザオを作り、休日に1人でも釣りに行くツリジョに成長。自身のYouTubeチャンネルでは「孤独の女グルメ」「女子ひとり旅」などを展開。身長158センチ、血液型AB。

▼興津「大和丸」【電話】090・7686・5010 石花海でのイサキ五目は本命他マダイ、メダイ、オニカサゴ等が見込める。4人以上で出船確定。コマセ&氷付き1万4000円。三保沖のマダイ狙いは、同1万1000円。

<イサキ釣りが楽しめる釣り宿>

◆外房 太東「重宝丸」【電話】090・8948・6669、大原「力漁丸」【電話】0470・62・0575、吉浦「八平丸」【電話】04・7096・0062

◆東京湾 勝山「宝生丸」【電話】0470・55・2777、保田「村井丸」【電話】0470・55・1121

◆駿河湾 熱海「喜久丸」【電話】090・5456・8449、伊東「妙法丸」【電話】070・5010・7368、須崎「静栄丸」【電話】0558・22・5223、安良里「ふじなみ丸」【電話】0558・56・0371、戸田「たか丸」【電話】0558・94・3214、田子の浦「海渡」【電話】0545・60・0708 ※磯釣り=石廊崎「橋本屋」【電話】0558・65・0108