神奈川・新安浦 利水つばさ、太田唯がタチウオに挑戦“ドラゴン”釣れるか

太田唯(左)は110センチ、利水つばさは108センチ。ともにメーター超をゲット!

<釣りをしようよ!!>

豪華ツリジョの初共演が実現。BS釣りビジョンでそれぞれ番組を持つモデルの利水つばさと女優の太田唯(25)が、神奈川・新安浦「長谷川丸」(岩瀬正紀船主=51)で、現在開催中の「大タチウオ東京湾ダービー」に参加すべくタチウオ釣りに挑戦した。ポイントとなる走水沖には、夏タチを求める大船団が形成されるほどの人気ぶり。対照的な2人の釣りに注目したい。

利水の日刊スポーツ初登場は昨年10月。その時の狙いがタチウオで、8匹を釣り上げたが最長は99センチ。120センチ以上かつ指5本以上を“ドラゴン”と呼ぶが、「ドラゴンを釣りたい!」とリベンジを誓っていた。今回は自作の仕掛けを用意しての挑戦となった。一方、太田はマイロッドを購入するほどはまり、一番好きな釣りだという。直前には番組で女性アングラー三石忍氏の指導を受けたばかり。「三石さんから秘密兵器をいただいたので今日は釣れます!」と取り出したのが、餌となるサバの切り身をしゃきっとさせる液体だった。

餌釣りはその付け方で釣果が変わる。岩瀬船主推奨は「サバはおなか側の方が皮と身が密着している。形的に針を刺せるなら、白い方から刺した方が餌持ちがいい。背中側は柔らかいので、下の方を食われると持って行かれてしまう」。さらに「真ん中の上から2ミリくらいに針先を刺したらそのまま皮下を通して針のベント辺りで針先を出し、皮だけをケンに引っ掛ける。その後、皮目から中心に針先を入れて貫通させる。これなら回転しない。大切なのは餌を回転させないこと」と続けた。

朝一で釣り上げたのは太田。1でしゃくり2で戻し、このときリールを半回転巻く基本的な誘い方でヒット。「きた! でかくない? いいよ~!」の声とともにマイロッドが美しい弧を描いた。釣り上げたのは110センチの大物。「(太田の指で)指7本サイズ! マイロッドで釣れてうれしい」と喜びを爆発させた。

自称「後半追い込み型」の利水は、いきなり道糸から切られるハプニング。その後、船長の巻き上げ指示を誘いながら上げているとやや細めのタチウオが食ってきた。「よかった~! 取りあえずゼロじゃない(笑い)」。だが、ここから追い上げ開始。誘い方の試行錯誤を繰り返し、大きくスローよりも細かくクイックのほうが当たるとみると、満を持して自作の仕掛けを投入。これで108センチの大物をゲット。「自作の仕掛けで釣り上げられたのがうれしい」と“ツリジョ”ぶりを発揮。その後、立て続けに2匹をあげた。

夏タチは数釣りが期待できるが、この日は渋かった。掛かれば1メートル超の良型が多かったが、なかなか口を使わなかった。竿頭はルアーの5匹。利水は試行錯誤で4匹、太田は基本に忠実に貴重な1匹をあげた。岩瀬昂大(たかと)船長(23)は「こういう日はどんな誘い方をするにせよ、いつもよりちょっと長めに食わせる時間をつくるといい。のみ込まれてしまう可能性もあるが、まずはアタリを取ることが重要」。

陸に上がると計量。ダービーは3匹の総重量で争うが、1匹でもエントリーは可能。利水は最大0・95キロの計1・96キロ、太田は1キロでエントリーを済ませた。2人は「めちゃくちゃ楽しかった」と口をそろえ、「期間中の入れ替え可能ですよね? また挑戦します!」と意気込んだ。【川田和博】

<岩瀬船長のアドバイス>

タチウオには餌、テンヤ、ルアーの釣り方があるが、それぞれどんなメリットがあるのだろうか? 岩瀬船長の回答はこうだ。

▼餌 バランスが良い。ワイヤを使うとアタリは減るかもしれないけど、針をのまれずに掛けることができるので、ルアーにもテンヤにも張り合える型を狙える。

▼ルアー 掛けやすさがある。餌を突っつくだけのときでも有効。おなかに掛かってもあげられるのでチャンスが多い。

▼テンヤ 大物狙いに有効。ただし、まだ新しい釣り方なので、一番新しいものを調べてそれに対応するサオなどが必要。3つの中では最も難しいかもしれない。

今後の状況について「去年は年間で良かったけど、魚も頭が良くなったのか最近食いついてこない。今は落ち込んでいるけど多少の上下はある。また130センチ超えのドラゴンが出ると思っています」と胸を張った。

▼新安浦「長谷川丸」 午前タチウオ、午前&午後アジ。この時季は週末夜メバル出船。午前便7時20分、午後便1時、夜便午後6時出船。氷付き6000円、女性・子供(小~中学生)割引あり。【電話】090・6021・5919。

<大タチウオ東京湾ダービー>

3匹の総重量制で争う。同重量の場合は最長優先。釣り方は餌、テンヤ、ルアーいずれも可。参加は1匹から可能で、12月31日までの期間中であれば入れ替えOK。参加費無料。釣り宿5宿での開催で、1度参加登録を済ませれば、その後はどこで釣ってもOK。その際、最初のエントリー宿をお伝え下さい。

▼参加釣り宿

<1>川崎「つり幸」【電話】044・266・3189

<2>八景「太田屋」【電話】045・782・4657

<3>新安浦「長谷川丸」【電話】090・6021・5919

<4>久里浜「大正丸」【電話】046・835・0076

<5>千葉寒川「小峯丸」【電話】043・222・6557

◆太田唯(おおた・ゆい)1995年(平7)9月25日、奈良生まれ。釣りはBS釣りビジョン「大漁!関東沖釣り爆釣会」6代目リーダー就任の18年に始め、今年で4年目。BSフジ「飛騨高山を満喫!流れ星☆と太田唯のやるんやさ」(9月5日、日曜深夜0時30分)に出演。身長158センチ、血液型AB。

◆利水(としみず)つばさ 5月2日、兵庫生まれ。母親が台湾人、父親が日本人で、5歳から日本在住。17年11月、BS-TBS「釣り百景」で釣りをスタート。20年3月から釣りビジョン「TSURI na KIBUN」でメインキャストを務め、現在シーズン2に突入。168センチ、血液型A。