和歌山・日高阿尾でアカイカ41匹、浅ダナ直撃 30メートル仕掛け落として乗せて上げて連掛け

アカイカを次々に掛けていく丹後さん

<乗合船FISHING>

アカイカ(ケンサキイカ)が好調に釣れている中紀・日ノ岬沖へ、先日、日高町阿尾の乗合船「共栄丸」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)で半夜釣りに出た。集魚ライトがともされ、しばらくするとイカが浅ダナに一気に浮いてきて入れ掛かり。潮の動きが鈍くて連掛けは少なかったが、ロングな胴突き仕掛けのソフトな誘いに好反応を示し、竿頭で胴長12~24センチを41匹釣り上げた。アカイカの群れは大きく、型も良し。条件がよい日ならまだまだ匹数が伸びそうだ。【近江康輔】

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近年、若者を中心に人気が高まっているイカメタルだが、やっぱり、昔ながらの胴突き多点針仕掛けにはかなわなかった。午後8時ごろ、集魚ライトの効果で、浅ダナ(水深10~35メートル)にアカイカが浮き上がってきて、入れ掛かり。

まっさきに竿を曲げたのは最高160匹もアカイカを釣ったことがある船首の丹後宏明さん(堺市)。全長30メートル(10本針)のロング仕掛けでアカイカが群れる全層を狙い撃ち。仕掛けをゆっくり落とすことでイカを掛け、ゆっくり引き上げて追い乗りをさせる。

イカを外しているときにも、片手の指先でアタリをとり「また、乗ったよ」と連掛け。まさに漁師のような手さばき。こんな簡単に釣れてしまうのかと、びっくり。「サバが回遊しているので、魚が好む赤色のスッテはダメやで。きょうは緑ピンクによく乗ってきます。一番上に緑白を付けておくと、大きなイカが水面直下で飛びついてくるよ」と笑顔で釣っていく。

左舷後方でも6本針仕掛けの山口啓二さん(大阪市)が好調に竿を曲げていく。水深30メートルまで仕掛け落とし、スローに巻き上げては時折、じわーっと竿を立てるとツンツンツンとアタリが出て入れ掛かり。「アカイカは激しく誘うとダメ。竿を振りすぎるとスルメが乗ってくる。じわーっとスッテを動かすのが大事なんです」と教えてくれた。

一方、記者らイカメタルの人は大苦戦。アタリは頻繁に出るが、すぐにエギを放してしまう。タナが浅いので、針数が少ないイカメタルでは、すぐに見切られてしまうようだ。それでも、エギのカラーをひんぱんにローテーションしたり、オモリグも試しながら、だましだまし匹数を伸ばす。

いろんなカラーの浮きスッテを付けた多点針仕掛けのほうがアピール力が高くてイカがスレにくいのかも。加えて、浮きスッテを海中でふぁーっと自然になびかせる誘いが浅ダナのアカイカには有効のようだ。

結局、竿頭は、丹後さんで胴長12~24センチを41匹でフィニッシュ。この日は潮の動きが鈍くて匹数は伸びなかったが、条件がよい日なら、連掛けが増えて3桁釣りもありそう。アカイカの群れは大きく、サイズも例年より大きいので、8月からの本番が楽しみだ。

【今後の見通し】例年よりもサイズがよく、平均で胴長18センチ、大きいもので25センチ級が釣れている。イカはすぐに大きくなるので、数が伸びるお盆ごろの最盛期には、かなり面白くなりそう。釣期は9月初旬まで。

【問い合わせ】共栄丸【電話】0738・64・2318。アカイカの乗合船料金1万2000円(氷付き)。出船時間は午後5時ごろ。アカイカ釣りは、日刊銀鱗倶楽部加盟店におまかせ!!美浜港の「千代丸」【電話】0738・23・1621、南塩屋の「谷野丸」【電話】080・1496・4938も出船中。

【交通】阪和自動車道の御坊ICを出て右折。野口新橋を渡り、県道26号を走って財部の信号を右折。国道42号を北へ。JR紀勢本線の紀伊内原駅前の信号を左折。県道189号、同24号を走り、阿尾港へ。