「若狭おおいスーパーイカメタル大会」福井・おおい町で開催 梅本博さんワンマンショー55匹V

イカメタル大会で優勝した梅本さんと釣果

福井・おおい町で、ゲーム性が高くて人気のイカメタル・オモリグでイカの総匹数を競う「第5回若狭おおいスーパーイカメタル大会」(主催・大島遊漁船業組合、協賛・関西電力ほか)が8日、開催された。21船(FCビッグワン、川口渡船=日刊銀鱗倶楽部加盟店など)の遊漁船。251人(女性28人)が参加し、午後6時半から同10時までイカの総匹数を競った。一般の部優勝は55匹を釣った梅本博さん(福井・高浜町)。レディースの部は山本叶海(かなみ)さん(大津市)が26匹でともに初優勝を飾った。【中村和嗣】

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「まさか優勝できるとは思わなかったので、うれしいです。今回はいろんな運にも恵まれましたが、楽しく釣りができたことが一番です」と、梅本博さんが控えめに、優勝の喜びを口にした。第1回大会で4位入賞(20匹)の経験がある梅本さん。今回は3年ぶりの参加。

乗船したのは「第11久漁丸」(中谷昭二船長)。偶然にも記者は、優勝した梅本さんと同乗することに。当日の若狭湾大島沖の天候は、曇り時々雨。月が隠れ海は穏やかで絶好のイカ釣り日よりだ。午後5時に出船。記者が乗った第11久漁丸は港から最も離れた沖の水深約60メートルのポイントに入った。

午後6時半、船長の合図で大会開始。午後7時すぎの集魚灯点灯後もしばらくイカの反応はなし。梅本さんは竿をしゃくり上げて、ゆっくり落とし約10秒のロングステイを入れながらアタリを探り、しばらくして1匹目(胴長10センチ)を釣り上げた。

このときのアタリ方が、いつものような竿に明確に分かる反応ではなく、ふわふわと浮くような感触で違和感を覚えながら、その後も、ぽつりぽつりと数を増やしていった。

そして、上針のドロッパーをヨコドリスッテ♯68赤/青に、下針のメタルスッテをメタリン15号♯03オレンジ/チャートに切り替える。すると、この変更がイカの食い気にスイッチを入れた。

さらに午後8時ごろから雨が降り出すと、その雨音をベイトと勘違いしたのか、警戒心の薄れたイカの群れが浅ダナに浮き上がってくる。そしてここからは、まさに梅本さんのワンマンショーだった。最初に体感したふわっとした感触のアタリを次々ととらえ、連掛け交じりの入れ掛かりが止まらない。午後10時の納竿までに55匹を釣り上げ、結果圧勝劇で幕を閉じた。

梅本さんは勝因として「周りに遊漁船がいなかったことと、同色のエギとスッテカラーを持った人がいなかったことが幸いしました。それと、船長が選んだポイントと、集魚灯の点灯を遅らせたことで最後までイカが釣れ続いたのかもしれませんね」と中谷船長に感謝していた。最後に「次はまだ誰も達成したことのない連覇を目指したいです」と、力強く語ってくれた。

◆2位・斉藤仁史さんの話 第2回大会で優勝しており、今回も42匹釣れたので2度目の優勝はいけるかな思っていたら、さらに上手がいました。スッテはレイジーカラーがよく、中盤から浅ダナに小さいイカの群れが浮いてきたので、とにかくシャクリまくって激しい誘いで釣りました。来年はもっと数を釣って優勝目指します。

◆3位・荻須宏幸さんの話 前半はオモリグでまったく釣れず、午後8時ごろからイカメタル(スッテ=メタリンGC10号、ドロッパー=1.5号の明るい系)に変更すると釣れだした。フォール後ステイを入れながら、水深20~10メートルの浅ダナで釣れ続いたが、バラシも結構あったのがもったいなかった。次は50匹以上釣って優勝したいです。

■レディース部門は山本叶海さん26匹優勝

レディース部門は、山本叶海さんが26匹を釣り上げて、初出場で優勝を飾った。「まさか優勝できるとは思っていませんでした。バス釣り専門で、イカメタルで、うまくアタリがとれるか不安でした」というように、最初は穂先にでるイカメタルの繊細なアタリを取るのに苦労した。しかし、そこはバス釣りの経験者。イカアタリの感触をつかむと、集魚灯点灯後は、次々とイカを取り込んでいった。途中から雨が激しくなると、光と雨音に誘われたイカの群れが、だんだんと浮いてきた。チャンスとばかり最後は10~15メートルの浅ダナで、竿先のアタリに集中し、確実にイカを取り込み手返し良く数を伸ばした。山本さんは「この経験を生かし、来年はもう少し余裕を持って、イカ釣りを楽しみながら連覇を目指します」と、締めくくってくれた。

◆2位・松尾美姫さんの話 入賞できてうれしいです。納竿1時間前から降り出した雨でイカの活性が高まったのですが、雨の中、小さなアタリを取るのに必死でした。スッテは赤緑系がよく釣れました。

◆3位・今福沙織さんの話 日没まで1匹も釣れず不安でした。集魚灯が点灯すると、徐々にイカの活性が上がり、15~10メートルまで浮いてきたイカを2回しゃくってロングステイを入れながら集中して釣りました。

<大会経過>

午後4時から開会式とルール説明後、参加者は各自遊漁船に乗船。午後5時すぎに21船が、うみんぴあ大飯を出船。午後6時半から同10時までイカの総匹数を競った。日没まではイカの反応も悪かったが、集魚灯が点灯されると光に誘われ徐々に活性化。特に午後8時ごろから降り出した雨が激しくなると、イカの警戒心も緩んだのか、群れが浅ダナに浮いてきて、入れ食い状態の船もでるなど、競技終了まで熱い戦いを繰り広げた。また、港では参加者の抽選会、Tシャツなどのオリジナル商品や、イカを食材にした島バーガーなど現地グルメの販売のほかに、釣り具メーカーのイカスッテ、ロッドなど新製品の紹介や販売も行われ、にぎわいを見せていた。

▼若狭おおいスーパーイカメタル大会 福井・おおい町の地域活性化と、人気上昇中のイカメタルゲームを日本海でも広めようと、大島遊漁船業組合が2019年に、ビギナーから熟練者まで門戸を開いて大会を開催。今年で5回目を迎えた。5月10日に発売された大会参加チケットは即日完売。さらに追加発売された50人分も即日に完売と、その人気の高さと注目度は同地域の枠を超え、全国区レベルに。今回参加の遊漁船は21船。参加者は251人でともにこれまでの最高数を更新した。なお、第6回大会は来年7月に開催予定(日時は未定)。