和歌山・日高川龍神地区 追い星くっきり良型アユ連発35匹

湯布橋付近の早瀬を攻める筆者

<アユFISHING>

梅雨が明け、アユ釣りの最盛期に突入した和歌山・日高川龍神地区へ21日、良型を狙って友釣りに出掛けた。午前9時すぎから龍神橋下流に入川。岩盤底の早瀬やトロ場を攻めると、良型の野アユが激しいアタリで目印を飛ばしてくれた。午後からは湯布橋上流の早瀬で5連発の入れ掛かりもあり、強烈なアタリ、パワフルな引きを堪能。同4時すぎまでに追い星くっきりの16~24・2センチを35匹追わせた。今後ますますサイズが良くなり、豪快に竿を絞ってくれることだろう。【日刊FPC・下田成人】

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午前9時すぎ、龍神橋から約150メートル下流に入川した。ここは岩盤底のポイントが多いのが特徴的な川相で、橋下は起伏のある岩盤のトロ場から段々瀬になり淵へ流れ込む。水況はやや減水気味で濁りはない。

まずは、オトリに背バリを打ち淵への流れ込みに入れ、ゆっくりと引き上げながら探っていくと、ゴソゴソと反応が出た。そこでオトリを止め少し待つと、グルグル、ギュィーンと目印が一気に下流に走った。

グイグイと底に突っ込む引きを楽しみながら、タイミングを見計らって引き抜いたのは20センチの美形アユ。タモの中でスイカのような甘い香りが漂う。

次は大岩の向こう左岸の流れにオトリを入れると、ガガッ、ギューンと激しいアタリで真っ黄色の同型。流れの変化を攻めながら釣り上がっていくと、縄張りアユが爽快に目印を飛ばしてくれる。

そして段々瀬の白泡の中にオトリを引き込むと、ガツンと強烈なアタリが手元に伝わり竿が大きく弧を描いた。流れの中をパワフルに走り回り、なかなか浮いてこない。じっくりと浮かせ引き抜いたのは、今シーズン最長寸の大物で体高がある24・2センチ。ほれぼれする魚体に思わずニンマリ。

仕上げはトロ場を上飛ばしの泳がせで攻めるとコンスタントに追いがあり正午すぎまで16~24・2センチを21匹追わせた。

午後は湯布に移動。湯布橋下から釣り上がることにした。まずは橋下の淵へ流れ込む早瀬からスタート。大小さまざまな石が点在し、石色も良く期待できそうだ。すると予想どおり、オトリを流芯に沈めるとククッ、ビューンと対岸に目印が吹っ飛び、追星がくっきりと出た21センチのやる気満々の野アユがヒット。ここから早瀬で18~22センチが5連発の入れ掛かり!! テンションもマックスだ。

その後も石の頭や竿抜けしていそうなヘチなどを攻めると、天然アユが次々と竿を曲げ8匹追加。そして良型の野アユの引きを存分に堪能し、午後4時すぎに納竿とした。

【今後の見通し】今年はアユのサイズが大きいので、ワンランク太めの仕掛けで後半戦の大型狙いを楽しんでほしい。最終放流の小さいアユもぼちぼち追い出してきているので、数釣りも期待できそうだ。

【問い合わせ】松阪食堂(日刊銀鱗倶楽部加盟店)【電話】0739・79・0259。年券は1万1000円、日券は3300円。

【交通】湯浅御坊道路の有田ICを出て、県道22号、国道424号、同425号、同371号を経由して龍神温泉方面へ。温泉トンネルを抜けると右側に松阪食堂がある。同ICから約1時間半。