大阪・高槻「芥川」 ニジマス縦横無尽! 40センチ級の引き堪能 

お腹ぽってりの45センチのニジマスを仕留めた中川靖夫さん

<川FISHING>

ニジマス釣りが気軽に楽しめる大阪・高槻市の「芥川放流釣り場」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)へ4日、新年初釣りに出かけた。ブドウ虫を餌にしたウキ釣りで探ると、いきなり20センチのイワナをゲット。40センチのニジマスも掛かり強烈な引きも堪能した。同所では中川靖夫さん(高槻市)が、20~45センチのマスを次々と釣り上げていた。摂津峡大橋下流のルアー専用区では、金城慶汰君がスプーンで40センチまでを9匹ヒットさせていた。

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午前10時過ぎ、下条橋上流で常連の大ベテラン氏の餌釣り区に入れてもらう。漁協組合員が20~40センチのニジマスなどを放流後、ブドウ虫を餌にしたウキ釣りを開始した。すぐに竿を曲げたのは20センチのイワナ。いきなりのレアものゲットで気分も高まる。初めは竿を出さず、様子をうかがうベテラン氏は「口掛かりが多いときは食いが良くない。活発に捕食するときには針をのみ込みやすいよ」と話してくれた。この日はスタート直後にもかかわらず、口掛かりが多いので、食いはイマイチなようだ。

その後、ベテラン氏の釣友である中川さんが合流。ブドウ虫を餌にした脈釣り仕掛けを区画下流の深場へ投じると、すぐさま20センチのニジマスを釣り上げた。その速さにビックリ。その後も順調に20~25センチを追加していく。そして同11時過ぎ、中川さんの竿が満月にしなる。掛かった魚が暴れ回る。5分ほどの格闘の末、引き上げたのは40センチの大物だった。「初めはスレ掛かりかと思ったが、口に掛かっていた。元気でなかなか弱らず、引きを楽しめた」。

中川さんは、ここ芥川でベテラン氏と知り合ったという。釣り歴は15、16年でアユ釣りがメイン。海上釣り堀などにも行くという。

中川さんが大きいマスを釣り上げた直後、ベテラン氏が「大物が続くかもしれないよ」と予言。その言葉は見事的中! すぐさま記者の竿にも大物が乗った。時間をかけて泳ぎ回らせ、バテるのを待つとともに引きを楽しむ。タモに取り込んだのは、これまた40センチの立派なニジマスだった。

その後も、中川さんはさらに20センチのヤマメや45センチのニジマスなどを追加。釣りに参加したベテラン氏とともにマスを次々と釣り上げ、あっという間にスカリは満杯に。

芥川は川岸が広く、河原で火をおこして釣ったマスを塩焼きにしたり、バーべキューをしたりして楽しめる。吉直さん家族(寝屋川市)の結乃ちゃん(8)と結弦君(6)は、釣れた魚を恐る恐る触りながら「バーベキューが楽しい」と口をそろえた。

平井里歩さん(枚方市)は、ブドウ虫を餌にしたウキ釣りで20センチ前後のヤマメを3匹ゲット。「釣り上げたら、魚の柄が違っていた。“レアキャラ”が釣れてうれしかった。周りの人たちに支えられて釣れました」と、謙虚に喜びを語っていた。

摂津峡大橋下流のルアー専用区で釣りを楽しんでいた金城君(8)は、40センチ級を筆頭に9匹をゲット。「大物が釣れて気持ちよかった。塩焼きにして食べたい」と、小学生とは思えない風格を漂わせていた。

記者は午後4時半までに20~40センチのニジマス15匹と20センチのイワナを1匹釣り上げ、正月の初釣りを楽しんだ。【大津賢一】

【今後の見通し】1人につき、20~40センチのニジマスを約2・5キロ放流してくれる。マスだけでなく、イワナやヤマメも交じる。餌は深場狙い、ルアーは2~3グラムのスプーンを中心にクランクなどを、色や大きさをローテーションして使えば数、型ともに期待できる。河原ではバーベキューも可能で、ファミリーやグループで楽しめる。

【問い合わせ】芥川漁協【電話】072・688・0224。管理釣り場にはエサ釣り、ルアー・フライ専用区があり、遊漁料はともに大人3500円、中学生以下2000円。駐車場1000円。営業時間は午前8時~午後5時まで。エサ常備。炭単品500円、こんろと炭セットで1000円。

【交通】名神高速道路の高槻ICを下車し、府道79号を北上。「神峯山寺・本山寺・ポンポン山」の標識があるところを左折。「国道171号・高槻市街」の標識があるところを左折し府道6号へ。上の口バス停前の丁字路(マス釣り場の看板あり)を左折し同漁協事務所へ。国道171号を利用する場合は、高槻市の今城町交差点から府道6号へ入り北へ。