昨日に続き、ストレスオフな職業の1つ、「ヨガインストラクター」についての話題を。ヨガ自体、今や医療の一部として研究が進むほど健康への効果に期待が寄せられているが、それを指南するヨガインストラクターの生活習慣にもストレスオフのこつが隠されているようだ。メディプラス研究所とヨガインストラクターを多数擁するホットヨガスタジオ「LAVA」の共同調査からそれを読み解いてみる。

▼ヨガインストラクターを対象に行った調査のうち、さまざまな生活習慣を複数回答で尋ねた結果を分析すると、ヨガインストラクターの多くが心掛けており、一般女性と開きの大きい回答が浮かび上がってくる。

ストレスオフな生活習慣で最も重要な「睡眠」の項目で見ると、ヨガインストラクターの9割が「休日の睡眠」に十分な満足を得られているとのこと。きちんと睡眠時間をとるよう心掛けている人が多く、心身を睡眠で休める習慣を重視していることがうかがえる。

朝の目覚めも「熟眠した感じがある」「朝はとても気分がいい」と、快適に起きられている傾向にある。さらに目覚め方では、一般女性の5倍近くのヨガインストラクターが「音楽を流して起きる」そうだ。けたたましいアラーム音よりも、好きな音楽で起きる方がストレスオフできる可能性がうかがえる。

▼ヨガインストラクターはもっぱら休日の過ごし方に満足度が高い傾向にあるようで、睡眠以外にも「休日の食事時間」もそうだ。また、「自分の癒やし方を知っている」「セルフケアの時間に満足」なども8~9割がYESと回答していて、自らの心身を休ませる行動が上手にできている様子だ。さらに「パートナーとの触れ合い」も8割近くが大切にしている傾向で、これによりストレスを減少させる効果のあるホルモン「オキシトシン」が十分に分泌されていると考えられる。

日本人は休み不足・休み下手といわれるが、まさにこの点においてヨガインストラクターは見習うべき存在であるといえるのではないだろうか。科学的に見てもヨガのストレスオフ効果が実証されてきている昨今、ヨガインストラクターの生活習慣も参考にしたい。