今日は家事の中でも少し敬遠されがちな「トイレ掃除」や「トイレの使い方」に注目してみたい。誰もが必ず1日に数回は使用する「トイレ」。昔から「トイレには神様がいる」だとか「掃除をすると金運がアップする」と言われることが多いのは、汚れがちだからこそ清潔を保つべきとの戒めかもしれない。実はこんな日常的な場所にも、ストレスレベルによって異なる使い方や生活習慣の差が表れるのだ。

▼トイレの使い方意識とストレスの関連を調べたデータ(※)を見てみよう。低ストレス者が高ストレス者と比べて特に意識しているのは、「快適に過ごせる工夫をしている」「トイレは必ずふたをする」など、環境に関することが多い。また、「トイレ掃除は毎日する」「用を足すたび少し掃除する」という項目への回答率も高く、低ストレス者にはトイレ掃除への意識の高さもうかがえる。一方、高ストレス者は「トイレで瞑想(めいそう)や考えごとをする」「新聞や雑誌などを読む」などの項目を選ぶ人が多いのが特徴的だ。トイレ本来の目的以外での使用の意識が高く、高ストレス者にとってトイレは休憩スペースのような意味合いもあるのかもしれない。

▼また、「トイレ掃除」は誰が行っているか? 高ストレス女性、低ストレス女性のパートナーがそれぞれ担当している家事を比べると、パートナーの家事に対する積極性と女性のストレスには関連があることが推測されそうだ。低ストレス女性の多くが「パートナーの分担である」と回答したのが「トイレ掃除」「窓拭き」「こんろ・レンジ掃除」などの、ちょっと面倒であったり、汚れが落ちにくく手間がかかったりするなどの掃除関連。対して、高ストレス女性のパートナーは、「イベント時の部屋の装飾」「お弁当作り」など、楽しみながらできる項目を担当することが多い。言わずもがなだが、パートナーのストレスを少しでも軽減してあげたい、というなら、世の男性たちはぜひ率先してトイレ掃除を行い、気持ちのいい清潔なトイレを保つよう努めるといいかもしれない。

※女性7万人を対象に行った「ココロの体力測定2018」調査(メディプラス研究所)