「お米だけ」が1番血糖値上げる/ロカボダイエット

 

<ロカボダイエット(21)>

 ロカボって知っていますか? ご飯やパンなど糖質が多い食事を控えめにするロー・カーボハイドレート(低糖質)の略語です。緩やかな糖質制限食のロカボを提唱する東京・北里研究所病院の山田悟・糖尿病センター長(46)が、おなかいっぱい食べてもやせられる「ロカボでダイエット」を教えてくれます。

 ◇ ◇

 腹八分目はみんなが信じていた健康法です。腹八分目にしたら、血糖値の改善になるでしょうか。

 日本女子大のグループが、4つの食事形式で、食後3時間までの血糖値を測りました。

 <1>米200グラム。388キロカロリー。

 <2>米200グラム+木綿豆腐+ゆで卵。486キロカロリー。

 <3>米200グラム+木綿豆腐+ゆで卵+マヨネーズ。573キロカロリー。

 <4>米200グラム+木綿豆腐+ゆで卵+マヨネーズ+ほうれん草・ブロッコリー。604キロカロリー。

 腹八分目がいいという従来の考え方なら、<1>米だけ食べて最もカロリーが低い食事が、血糖値も上がらないだろう、ということになるでしょう。ところが、結果は<4>米、豆腐のタンパク質、マヨネーズなどの脂質、食物繊維まで食べ、カロリーも一番高かった食事が最も血糖値を上げませんでした。血糖値の改善効果は、<4>→<3>→<2>→<1>の順番でした。

 カロリー摂取を増やせば増やすほど、血糖の上昇にブレーキをかける。食物繊維も肝臓からの糖の放出にブレーキをかけることが分かっています。

 <1>のように腹八分目でカロリー制限して脂を控えると、食後の血糖値は上がってしまう。逆に脂とタンパク質、食物繊維をしっかり食べることが、血糖の管理につながります。

 要するに、お米だけ、単品だけという食べ方が血糖値を一番上げてしまいます。

 ◆山田悟(やまだ・さとる)1970年(昭45)1月1日生まれ、東京出身。慶応大学医学部卒。東京・港区の北里大学北里研究所病院糖尿病センター長として、糖尿病患者のQOL(生活の質)向上を目指す。緩やかな糖質制限食ロカボで、おいしく食べて健康に-を目標に2013年11月、一般社団法人「食・楽・健康協会」を設立し、ロカボの普及に努めている。